朝イチのダルい時間帯に実験をせねばならない時、ぬくぬくとデスクに座っている上司を見ると、ついイラっとしてしまう。僕ら研究員の下っ端は、何だかんだで毎日動き回っている。週5日のうち、だいたい4日は実験が入っている。実験の準備は朝一番で行う。その後は実験の面倒 ...
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研究開発で「暇」を感じるのは何故か
研究開発ほど、自分の力で「暇」か「やりがいがある」か決まる職業も無いと思っている研究開発で数年も働くと、仕事を投げられる機会が減ってくる。1年目はほぼ100%が与えられた仕事なのに対して、5年目にもなると50%は自分で決めた仕事をやる。早い所では1年目の後半から、 ...
【研究開発のお仕事内容】年始明けの「徐行運転的業務」
新年の業務はいつもの8割運転。この「世の中の常識」は、研究開発であっても例外ではないようだ。今年の年始の初業務は、安全祈願と軽いデスクワークだった。座るだけで終わる楽な仕事だった。次の2日間は、会議と特許の修正。これも座るだけで終わるお仕事だった。実験は初 ...
【R&D×トレーニング】研究開発に必要な体力は「登山力」である
研究開発の現場で働き続けて思うのは、強靭な足腰と心身の持久力が不可欠だということだ。僕は高分子を研究開発している。"高分子"と言えば聞こえはいいが、要はプラスチック・樹脂というマスプロ関係だ。マスプロの現場は泥臭い。少なくとも当社の場合は、研究の段階で、文 ...
【研究開発】R&Dで成功したいなら「根回し力」を身につけよ
先日、新しい研究テーマを考えていた。上司の息がかかったテーマであり、次の会議での提案がほぼマストになっていた。考えの途中で分からない事が出てきたため、何気なく営業担当者と連絡を取る事にした。すると、その担当者から、思った以上にテーマについて突っ込まれた。 ...
【研究開発】独断と偏見で選ぶ「上に立つ者が発してはいけない言葉」
研究開発において、上の立場の人が発してはいけない言葉No.1があるとするならば、僕は「この測定値、合ってる?」を挙げる。というのも、先日、測定値を巡って、すごく嫌な思いをしたからだ。-------僕は今、あるサンプルの長期貯蔵安定性試験を行っている。サンプルを1つ1つ ...
【研究】「サラリーマン的研究職」の是非
先日、研究職の残業に関する意見を目にした。要約すると「研究職は興味が湧くので自然と残業してしまう」という趣旨で、資料を上司から渡されて初めて嫌々読み出す「サラリーマン的研究職」への非難の色が見えた。これを見て、僕は結構凹んだ。-------実は僕も「サラリーマン ...
【研究】人間関係における力学を学んでおくべきだった
この前、研究サイドで検討していた製品が、安定的に製造できる段階に入った。そうなると必要になってくるのが、製造サイドへの移管だ。今回、初めてこの「移管手続き」の一部を任されたが、これが想像以上に厄介だった。研究サイド→製造サイドへ移管するには、どうやら「移 ...
【そんなものはない】R&Dで成果を出すためにやっておくべき事
〇こんなブログの駄文を真に受けないこといきなりオチですが、何より大事な前提。自分のあたまで練り上げた自分だけの答えを何よりも優先し、顔も見えない他人の書いた"格言"は話半分でおいておくのが吉。ここでいう「あたま」とは、自分の手と足と頭だと僕は考える。手を動 ...
【R&Dの日常】研究を"業務"と割り切る
僕は仕事と割り切って研究開発をしている。新しいモノをつくる研究開発の仕事は、そこそこ面白い。しかし、僕のしているのはどちらかと言えば「造る」であり、「創る」ではない。頭をひねって斬新なアイデアに輪郭を与えるクリエイターではなく、今ある製品を少しだけいじく ...