とある三十路研究職の実験ノート

とある民間企業の研究開発者。管理職突入手前の30代。日々のアレコレを思うがままに綴ります。時々マスターズ陸上(短距離)。

タグ:失敗談

研究開発に身を置いていると、年次が上がる毎に、製造部署との距離が近くなる。僕の場合、入社1年目はほぼ接点がなかったが、入社2年目の品質改善を皮切りに、週に1回はやり取りをするようになった。僕の部署の課長などは、毎週1回は生産会議に出席し、製造部の方々のアツい ...

人当たりが良い(無難に受け答えできる)ことは、ある意味で成果を出すよりも重要視される。企業の研究所はある種の土着性がある。研究所とはいえ、大型の機械も多数保有している。そういった機械を扱うため、現地採用の社員が多数いる。また、総合職であっても、異動する機 ...

この1週間、僕は樹脂溶液のサンプルの温度-粘度カーブの作成に夢中になっていた。温度-粘度カーブとは、所定温度における粘度の測定値をプロットしたものだ。実験手法としては、樹脂溶液を加温して、温度を測って、すぐさま粘度を測定するというもの。非常に面倒くさい。各手 ...

陸上をやっている時の自分は、すごくブレブレだ。あのトレーニングもいいんじゃないか?いやいやこの練習方法もいいだろう。こんな具合で、1ヶ月もすると全く別の事をやっている。効果のありそうな手法への目移りが激しく、自分がやっている事に一貫性が無く、その結果脚は全 ...

当社では、月に1回、研究テーマの進捗を各部署に報告する「月例報告」が開催される。僕は入社して6ヶ月で、初の月例報告を任された。6年前の話だ。発表自体は大学院で慣れていたので、スライドの作成・当日の発表含め上手くいった。しかし厄介だったのが、発表後の他部署から ...

入社7年目の僕が日々の業務で使っている力の割合は、だいたい「コミュニケーション/作業遂行/アイデア練り=60/30/10」になっている。入社1~2年目は、ほぼ100%が作業遂行力だった。それが3~4年目になると、直属の後輩ができたりして、コミュニケーションの割合が若干増えて20/ ...

僕が陸上競技の短距離走を始めて早1年と少し。この1年、最低でも週4では欠かさず走ったし、それなりの強度も保ち、トレーニングも欠かさなかった。なのに、殆ど全くといっていいほどタイムは縮まらなかった。何故僕は速くなれなかったのか。この問いから始める必要がある。-- ...

この前の報告会で「この結果は、君が手伝ってた6年前の実験と同じか?」と聞かれて、僕は途方に暮れた。-------企業の研究はチームワークであり、先輩のテーマを手伝うことなど日常茶飯事だ。とりわけ僕の研究所では「みんなで動く」という風潮が顕著だ。新入社員が先輩の実 ...

僕は社会人7年目に突入するが、業界新聞の情報がただの断片にしか見えなくて絶望した。つい最近、僕の直属の上司が異動した。その上司の方は「いかに売り込むか」がモットーの人で、斬新かつニーズを見据えた研究テーマを僕らに配分してくれていた。そして今、「研究テーマ職 ...

珍しく陸上の話を書く。大学の時、練習をただハイレベルにこなす事だけを考えていたら、練習に嘘をつかれた話だ。僕は高校1年から陸上競技(中距離)を始め、大学4年時に念願の800m1分台を出した。-------大1~大3時の冬期は冬のメニュー(起伏走、サーキット)を人一倍頑張っ ...

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