研究者は「人マネで終われない」という宿命があります。
自分だけの研究スタイルをつくるうえで、オススメのツールを紹介します。

20171008



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オリジナリティを発揮するためには、確固とした自分軸が必要

研究とは、全く新規な要素に触れようとする行為です。
新しいモノをつかむには、今までとは違う戦略を織り込む必要があります。
その際に求められるのが「研究者のオリジナリティ」です。


しかしながら、オリジナリティには風当たりが強いのが世の常です。
代表的な障害は、以下の2点です。

 ・周囲の評判
 ・「これでいいのか?」という疑心暗鬼

「自分はこのスタイルで行くんだ」という拠り所があれば、上の2点に挫けることなくオリジナリティを突き通すことができます。


自分軸とは長所を活かす戦略のこと

「自分はこのスタイルで行く」という決め事を、「自分軸」と呼んでいます。
自分が他と比べて勝っているところを総動員できるようにするのです。
そうすることで、他の研究者では手の届かなかったところに触れることができるようになります。


長所の把握にはデータが必要だが…

自分軸をつくるためには、自分の長所が何なのか知っておく必要があります。
「他人と比べて勝っている」というところがミソで、できるだけ他人にヒアリングして長所を把握せねばなりません。

ここで注意すべき事は、観察者によって長所に大きなバイアスがかかるということです。
観察者のいるコミュニティにより、必要とされる要素は異なります。
普通の人であれば、所属しているコミュニティは多くても5~6個程度なので、どうしてもデータに偏りが生じてしまうのです。

普遍的な条件を想定し、かつ網羅的なデータを手に入れるのは、思った以上に難しいのです。


Strength Finderは普遍性のあるデータを提供してくれる

そこで活用したいのが、この本です。

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0










この本では「Strength Finder」というwebテストを受けることができます。
webテストの結果により、合計34の強みから自分に合った要素を強い順に5つ教えてくれます。

wedテスト自体は、135問あり、1問5択形式です。
回答する制限時間は20秒以内となっています。20秒以内で選択することで、直感的な考え方を反映できるようにしてあります。
就活で受けた「性格診断」のような雰囲気です。


私の5つの強み

私が受けた結果、以下の5つの強みが示されました。

強み①:学習欲
強み②:個別性
強み③:達成欲
強み④:戦略性
強み⑤:内省

これを見た瞬間、「当たっているなぁ」という感心と、「確かに言われてみれば、これも長所か!」という気づきを同時に感じました。

まず、私は勉学が好きなので、「学習欲」は的を射た回答です。
また、「達成欲」の項目は、ランニングで決めたメニューを必ずこなしたくなる性を言い表しています。

一方「戦略性」については、今まで誰からも指摘を受けませんでしたし、自分でもそんな長所があるとは思っていませんでした。
しかし、振り返ってみると、ランニングで新しい目標に挑むとき・新しい分野を勉強するときなどは、必ず「○○と△△をこれだけやって…」というように、戦略的な考えをしていたことに気づきました。
これは、私の中で大きな発見でした。


自分の強みを活かした結果

たくさんのことを得ることができました。
以下、代表的なものを3つ抜粋します。

・新しい実験系を自分から企画し、立ち上げることに成功した
・勉強できることが強みだと気づくことができ、日々に張り合いが出るようになった
・このブログを書くことになった

今まで「自分の強みは何だろう」とモヤモヤしていたのが、スッキリしました。
そして、今までは考えすらしていなかったことに、色々取り組めるようになりました。


税込み1700円を払う価値はある

実は私は、大学生のときから「Strength Finder」の存在を知っていました。
しかし、苦学生だった私は、この本の値段(税込み1700円)を払うのが勿体なくて、手を出さずじまいだったのです(笑)

今思うと、既に1700円の元は取れているように感じます。
今まで手を出した自己投資の中でも、最も良かったものの1つです。



【追記情報】
2017年10月現在、Strength FinderはVersion 2が出ているそうです。
私が試したのはversion 1なので、もしかするとversion 2の方が、より詳細かつ正確なデータを提供してくれるかもしれません。

何にせよ、自分の研究軸を形作るうえで、自分の長所のデータは多ければ多いほど役立ちます。
自分の長所を測るうえでの一つの指標としてください。