ビジネス書は劇薬です。
私はビジネス書を盲信して、何度も痛い目に遭いました。
その経験から「ビジネス書をうまく活かす心構え」を得ました。
毒にせず薬にするための読書術です。

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私のイタい体験
大学生の時にビジネス書に初めて出会いました。
ぱっと見は刺激的な文章に翻弄され、色々な失敗をしでかしました。

 ・無理に社交的な場に出るも、しんどすぎて1日でダウン
 ・「良い食事」に気を遣いすぎてストレスになった
 ・実力が無いのに色々な事に手を出そうとした…

このような失敗をしてしまったのは、ビジネス書の全てを自分の中にコピーしようとしてしまったからでした。


答えだと思わない
全部を吸収する姿勢でいると危ないです。
本の内容をコピーしようとしないことが肝要です。
なぜなら、個人を取り巻く状況は、各個人で大きく異なるためです。
「答え」を当てはめようとする姿勢では、その場その場の機微を読み取れなくなってしまいます。

なので、「こんな考え方もあるんだ、ふーん」程度にとらえるのが良いです。
活かせそうな気づきを1つ得られれば良いという、ゆったりとした構え方です。


言葉にした瞬間、ニュアンスは死ぬ
ブログで書き手を経験して強く感じたことです。
日頃感じていることも、ブログで言葉にすると違和感があります。
伝えたいことの50%も伝わっていないと感じます。
時々過去記事を見て、伝わってなさに愕然としています。
その都度書き直していますが、記事によっては3~4回書き直したものもあります。

考えたことを直接アウトプットしているブログでさえそうなのです。
本であれば、市場に出るまでに多くの加工プロセスを経ます。

 ・執筆者自身による校正
 ・担当者による原稿チェック
 ・出版社による二重三重のチェック

書き手が感じていることとは全くの別物になっている可能性すらあります。
それを丸々コピーするのは非常に危険


自分の軸をブラさない事が大切
各個人には、今までに培ってきた価値観があります。
それを否定してはいけません。

 ・じっくり考えるのが合っている
 ・一人で物事を進めたい
 ・休日まで仕事を考えたくない

素晴らしい人生観でも、ビジネス書には書かれないことがたくさんあります。
ビジネス本は客引き・利益優先の面もあります。
そういう記事も紛れているのだという割り切りも大切です。


オススメの読み方
俯瞰して読むことです。
本から物理的に距離をとることで、精神的にも俯瞰できるようになります。


物理的に距離を取る2つの読み方

①本から目を離して読む
猫背にならないよう意識しましょう。
30cmくらい目を離すのです。
本の見開きを見下ろすことで、内容も俯瞰しやすくなりました。


②サラッと読む
「いつもの読書ペースよりも少し早いかな」くらい。
早歩きの感覚です。
脳は賢いので、引っかかるワードを的確に拾い出します。

 ・自分の価値観と親和性が高く、
 ・かつ今まで気づかなかったこと

に着目できるのです。

詳しくは以下の記事に書きましたので、参考にしてください。


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まとめると、

・ビジネス書を「人生の答え」だと思わない
・客引きの不純物がそれなりに混じっていることを覚悟する
・物理的に本から距離を取るとサラッと読める

正解主義が上手くハマるのは学生までだと感じます。
社会に出てからは、「誰にでも当てはまる正解」よりも「自分なりの答え」を見いだす力が大切になります。

本の読み方にしてもそうです。
自分の価値観を大切にしましょう。

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