とある三十路研究職の実験ノート

とある民間企業の研究開発者。管理職突入手前の30代。日々のアレコレを思うがままに綴ります。時々マスターズ陸上(短距離)。

カテゴリ: 研究開発について

7年間も同じ所で働き続けていると、必要実験数の最低量が分かるようになってしまう。僕は初めて、サンプル塗膜の硬度試験を行うことになった。僕が手を動かすのは初めての実験だが、先任者がいて、過去のデータがexcelファイルに纏められていた。そのファイルを見て、サンプ ...

この前の報告会で「この結果は、君が手伝ってた6年前の実験と同じか?」と聞かれて、僕は途方に暮れた。-------企業の研究はチームワークであり、先輩のテーマを手伝うことなど日常茶飯事だ。とりわけ僕の研究所では「みんなで動く」という風潮が顕著だ。新入社員が先輩の実 ...

僕は社会人7年目に突入するが、業界新聞の情報がただの断片にしか見えなくて絶望した。つい最近、僕の直属の上司が異動した。その上司の方は「いかに売り込むか」がモットーの人で、斬新かつニーズを見据えた研究テーマを僕らに配分してくれていた。そして今、「研究テーマ職 ...

研究開発を何より促進するのは、上司の研究熱なのかもしれないと思いつつある。僕の職場では、新年度を期に部門長が異動になった。その方は仕事が何より好きで、時間があれば業界雑誌や特許に目を通している人だった。突飛も無いアイデアを思いついては、「これどうだ?」と ...

僕が最近思うようになったのは「研究開発における自己研鑽は必要最低限に留めておいた方がいいんじゃないか?」ということだ。僕の事例:ToDoをつけなくなったら、暇に耐えかねた時にサンプルで遊ぶようになったこれまでは「空いた時間は勉強するぞ!」と意気込んでいた。勉 ...

企業の研究開発に就いてからというもの、下記の「3臭」が気になっている。〇泥臭い研究開発では、遅かれ早かれ大量生産を見据えて、実機(数十~数トンスケール)を扱うことになる。この実機、総じて泥臭い。実機が入る建屋は、打ちっぱなしのコンクリート、ビラビラのスレー ...

結局、一番仕事がうまく回ったのは、自分の興味が湧くように研究方法をデザインした時だった。僕は、研究結果を研報に纏める事が何より好きだ。また、実機で大きいモノをドカンと作るよりも、小スケールでのスクリーニングの方が心躍る。そして、新しいモノを創るよりも、創 ...

研究開発における僕の一番のモチベーションは「文章にまとめること」だ。僕の研究所では、検討が一区切りした段階で、それまでの結果を文章にまとめる「研報」という仕組みがある。論文(研究室でいう卒論修論)の縮小バージョン、といえば分かってもらえるだろうか。僕はこ ...

企業の研究開発で一番楽しい瞬間の1つは「同僚とあーだこーだと議論しながら新しい素材を試す時」だと思う今日、ある顧客から「この素材を使ってみては?」とサンプルを頂いた。頂いたサンプル素材は、樹脂に混ぜて分散性を良くする薬剤の類だった。顧客との取り決めは「その ...

この1ヶ月ほど、死ぬほど暇だった。例によって、いくつかある大口テーマの全てが採用段階に至り、顧客の評価待ちになったからだ。やる事がなく手の動かしようがない時は、暇が心身を腐らせていくのが分かる。...が、数日前から始めた「ある事」で、この致死的暇から逃れる糸 ...

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