この前の記事で「ポケモンGOにハマった」と書いた。
そのマイブームは今も続いており、この年末年始はポケGOに溶かしたといっても過言ではなかった。
この数週間で、ソロプレイで出来ることは一通り済ませ、次の視野は対人戦、いわゆるトレーナー戦(専門略語でPvP?)に向いている。
やる気が出てきた半面、やはり対人は生半可ではない(ポケモンの個体値厳選などの意味で)と知っているため、攻略サイトで情報を集めることにした。
まず目に入ったのが「ポケモンGOのトレーナー戦で勝つために初心者がすべきこと」的な記事。
その著者は、過去に世界ランク1位になったというお方の話。
そこで紹介されていた内容は以下の通りだった。
・全ポケモンの技をExcelにまとめ、繰り出すのに必要な時間や威力を計測してデータ化し、必殺技のゲージが貯まる時間を評価。
・1つのポケモンの個体値を厳選するのに、狭い公園を5時間徘徊。
・収集したデータをノートにまとめたり、壁に張ったりして視覚化。常に暗記する努力をしている。
これらの努力を「研究」と称していたのが印象的だった。
そしてこの「研究」は、ある程度のランクまで行くと必須事項であり、ランキング上位の人でやっていない人はいない...という話だった。
僕はこの記事を読んで、正直ゲンナリした。
そして、これまでの僕の行いを顧みるきっかけとなった。
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僕は高校から今に至るまで、ずっと陸上競技をやっている。
社会人になってからは「どうやれば速くなるのか」という観点で陸上を考えるようになり、速い人はどんな練習をしているか・どんな姿勢で取り組んでいるのか...といった情報を収集しては、そのやり方を自分にコピペしてきた。
その情報収集の範囲は陸上人に留まらず、野球選手やサッカー選手、ボクシング選手など、スポーツ全般におけるプロ選手・ランキング上位の選手の取り組み方を、ただひたすらに吸収しようとした。
しかしその結果、僕は陸上がどんどん嫌いになっていった。
そんな僕に一言アドバイスをくれたのが、この年末年始でお世話になった指導者の方だった。
その方いわく「今はとにかく楽しむこと」。
この一言で、僕の目が覚めた。
これまで僕は、いわゆる「上位層」のやり方を見ていた。
とにかく速くなるべき、速くなるためには...という視点しかなかった。
しかし今思うと「その上位層がやっていることは、楽しさなどカケラもないのではないか」と。
本やSNSなどで語られる「上手い人はこれやってる」「強い人はこれやってる」は、普通のレベルの人にとっては「クソつまらなくて面倒なこと」だったのではないか。
今回のポケGOの記事を読んだのがきっかけで、このような思いに至った。
辛い練習にも立ち向かう、動きをパーツ分けしてとことん分習する、細部に神経を張り巡らせて動作する...
こういった「努力」は、スポーツする人はみなするべきだし、初心者のうちからそうしないと速く強くはなれない。
そう思い込んでいた。
しかし実際は、上位層のする「努力」は、そのレベルに達していない人からすると「毒」なのかもしれない。
そのように、考えが転換した。
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99%の人にとっては「思う存分楽しむ」だけで十分だった...のかもしれないなと、今は思う。
最初から「強くなるには、速くなるには」で入ってしまうと、まず続かない。
攻略マインドが先に来てはいけないのだ。
なぜなら、継続の根本である「それをやる楽しさ」が不十分なまま先に進んでしまうから、だ。
この「それをやる楽しさ」は、根本であり、ベースであり、無くてはならないものであり、始まりであり...
ここが空っぽだと、伸び悩むとか疲れたとかやる気出ないとか、何かあった時にすぐにグラつく。
そこを「いや、今日もやるぞ」と思考で無理やりコントロールしてきたのがこれまでの僕だったが、その結果は心身ともに擦り切れて投げ出しただけだった。
それはひとえに、僕が上位層に入っていないのに上位層のやり方をそのままコピペしてしまったからだ。
育てる順番を間違えたのだ。
処方は嘘をつかない。
特に年齢を重ねるごとに、処方の持つ意味がよりダイレクトに伝わってくるようになる。
若い頃は根性やら何やらで処方が多少間違っていても軌道修正できたが、その経験則が成り立たなくなってくる。
自分の今の立ち位置にとことん正直になること。
そして、まず最初は「思う存分楽しむ」≒「好きにやってみる」であり、殆どの層ではそれだけで十分であること。
これを忘れないようにしたいし、後世にも伝えていきたいと思う。
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