僕の好きな仕事は文書作業だ。
特許の作成や技術資料の作成など、情報として何となく形になっているものをハッキリと具現化する、形を与えてやる。
そういったデスクワークが大好きだ。
そして得意なことは上司の指示の具現化だ。
上司が出す「○○をしてほしい」というざっくりとした指示を、自分なりに頭を捻って最適と思う形にパッケージングして提出する。
指示を受けた瞬間に「自分ならこう纏める」という像がパッと浮かぶ。そしてやり抜いたとき、この上ない手ごたえと喜びを感じる。
共通するのは「曖昧模糊とした概念に、文書・図表という形式で形を与えてやること」だ。
これは管理職になるとできなくなる。
管理職のデスクワーク≒金関係+人関係、であり、本質的に興味を引かれるモノ・集客関係ではない。
しかも業務の大半は部下の管理に割かれるが、僕は対人関係が壊滅的に苦手だ。
ASDという特性(人の心がそもそも読めない)というのも相まって、管理職になるのは僕の中では"無い選択肢"となっている。
(おそらく外からも『こいつは管理職に上げたらアカン』と誰もが思っているだろう。口に出すかどうかは別として)。
だが、僕を管理職に上げようとする圧も確かに存在する。
それは「普通の社員は管理職に上がるべきだし現場側は上げないといけない」という不文律があるからで、体質の古さ・融通の利かなさを物語っている。
僕は正直に言うと、管理職になどなりたくない。
僕の長所は上司の指示を具現化することであり、それが一番社会の役に立つと自負している。
(これまでの人生経験でもそうだった。例えば学級委員になった時は無難な切り盛りしかできなかった。部活では副部長や応援係として下から支えることで部に貢献できていた)
ずっとこのままがいい。
昇給も要らず、下手な役職・地位もいらない。
上司の指示を叶える時に感じるワクワク感を、存分に味わいたい。
これは贅沢な悩みなのだろうか?
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