表題の件、先日の合格発表で無事に合格を確認しました。
これで、晴れて自己採点だけの口だけ野郎ではなくなり一安心しました。
このシリーズも、あまりダラダラ続けていても面白くないので、今日のまとめをもってシメとします。
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〇この試験の色味
この試験、実際に受験してみると、他の資格試験とは一線を画すものだと感じました。
一番の違いは「この試験は根本から考えることが好きな人向け」ということ。
試験の出題の仕方がとにかく優しい。
どう優しいかというと、本当に基本的なところだけ自分で考えだして回答し、後は丁寧な導出の流れが用意されているというもの。
「問題を解きに行く」というよりは「分からなかった物理の式を補助輪ありで理解させてもらう」という感じでした。
なので、他の資格試験にありがちな「効率の良さだけに特化したアプローチ」は逆に不向きだとも感じました。
もう1つ付け加えておくと、この試験は5割ラインは割と軽く超えられるように設計されています。
なので合格=6割圏内に入れるかは、少しの努力の差です。
逆に8割以上は相当努力しないと解けないようにもなっています。
なので解けない問題には固執しすぎず、まずは全ての問題の分かる範囲をサッと解くことをお勧めします。
(案外これだけでも時間ギリギリになったりします)
〇合格するには基礎基本をガッチリ固めよ
丁寧な導出。これがこの試験の基本です。
ということは、逆に言うと導出に乗っかるための「最初」は確実に取らないといけない。
「最初」で躓く、もしくは理解にほんの1%でも迷いがあると、その後の導出の流れにうまく乗れず、取れるべき点もボロボロ取りこぼしてしまいます。
なので、少なくとも熱力学の基礎(仕事の定義、エントロピー、エンタルピー...など)は丸暗記しましょう。
その他の知識は、たいてい導出の流れに乗れば自然と答えが出るようになっています。
なので深く考えすぎず、「ふーん、こんな公式があるんだ」くらいの力加減で読み流すくらいで大丈夫です。
具体例で言うと、流体力学の「連続の式」「ベルヌーイの定理」は丸暗記必須ですが、←2つの式を応用した「ベンチュリ管での速度の導出式」は「ふーん...」で十分、といった感じです。
繰り返しますが、まずはスタート地点=導出の最初に使う数字が間違っていないことが肝心です。
ここさえ出来ていれば6割ラインは届きます。
〇法規は右脳で覚えてセンス化せよ
法規だけは他の資格試験と同じ類の努力が必要です。
ただ、私の場合、少しずつでいいので毎日読むことが肝心だと感じました。
その際、意味はあまり深く解釈しようとしなくていい。
そうすると、右脳に条文がそのままインプットされ、エネ管の法規独特の言い回しなどの意味がある種のメロディ化されて出力されます。
穴埋め問題などは、この「メロディ化された出力」に従って「よく分からないけどこの選択肢がピンときた」というものを選べば6割ラインは超えられます。
つまり、エネ管法規の言葉遊びのセンスを磨く。
センス化の遊びと捉えて取り組んでもらえればと思います。
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今回私が合格できたのは、これまでの記事に書いたことに加えて「運が良かった」ことも大きいです。
おそらく例年よりも易化していて、なんとか取りこぼさずにすんだ。そんな感じです。
しかし私なりに頭をひねって編み出した勉強法が効いたのも事実。
この工夫と発見が、少しでも皆様の役に立つことを願って、このシリーズの筆をおくことにいたします。
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