僕は今年(正確には去年)、ボーナスの評定を落とされた。
当社の評定は「能力査定」と「勤務態度」の2つの項目からなる。
僕は能力査定の方はそれなりだったが、勤務態度が良くなかった、と所長から直々に告げられた。
僕が今いる課の課長が「素行不良」と判断し、その通りに事が進んだ。
素行不良の原因は、「いいモノを作ること第一にするためにやってきた事」だった。
詳細はこのブログで度々記事にしたため割愛するが、
・調査を優先して討論会を欠席したり
・頭の回転の回復のため腕立て伏せをしたり(もちろん隠れて)
こういった事柄を僕はやってきた。
僕的にはそれみよがしにやったつもりはなく、誰の迷惑にもならないよう隠れてやっていたのだが、隠れ切れていなかった(もしくは全く隠れることができていなかった)。
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僕は↑の行為を通して、頭の回転を高いところでキープできて、仕事の効率を上げることはできた。
ただ問題だったのは「度が過ぎていたことに気づかなかった」という点だ。
僕は「このくらいならSNSでよく目にする範囲内だ」「この程度の量なら他社の友人もやっている」というように、今僕がいるその場ではなく、離れた所の常識に従って行動していた。
その結果、僕が「当たり前」と思って取っていた行動が、上司や同僚からは「度が過ぎている」と判断された...のだと考えている。
思い返せば、僕がいる研究所は「波風起こすな、穏便にいけ」がとりわけ強い。
配属されてからの数年は「個人プレーをするな。周りと同調しろ」と事あるごとに言われた。
最近(入社して9年!)ようやく同調できてきたかな~と慢心していたが、実はまだまだだったようだ。
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今回学んだのは「その場その場が持つ固有の『許容範囲』の中に収まるように行動すべし」ということだ。
たとえどんなに仕事にプラスに働いたとしても、その場の許容範囲からはみ出してしまうようであれば、居心地が悪くなってしまう。
この「居心地がいい/悪い」は、長期的に働くにあたっては大きなマイナスになる。
体感では、3年以内に職場を離れるのであれば効率重視でも問題ないが、それ以上今の職場にいるつもりなら、効率は多少捨てても居心地を取るべきだと思う。
特に研究開発職は同じ職場=研究所に留まることが多いので、居心地には特に気を使ってほしい。
今の世の中は、仕事の効率面が取りざたされる傾向にある。
しかしながら、埋もれてしまっているが同じだけ/あるいはそれ以上に大事なこととして「居心地」がある。
僕は今、正直に言うとこの場から逃げ出したい気持ちだ。
他の上司は「気にするな」「仕事の出来は評価している」と言ってくださるが、素行不良と判断した上司の目が怖くて仕方がないし、他の同僚にも僕がどう映っているのか考えると怖くて怖くてしかたがない。
陰ではガタ落ちになってしまっているかもしれない僕の評判を、今から巻き返せるのか...と考えるとそれも不安で眠れない。
今までの行為は自分の中でベストを尽くした結果であるから、後悔はしていない。
ただ、この職場に居続けるのが怖くなった。居心地は確実に悪くなった。
今後、僕は今までの行動を改めるつもりだ。
素行不良と判断した上司への申し訳なさもあるし、僕をかばってくれた上司の方々へ恩返ししたい気持ちが強い。
...この記事を読んでくださった皆様には、どうか僕を反面教師にして、その場の空気を読んで、居心地の良さを選び取ってほしいと思う。
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...去年の年末に更新しようと記事だけ書いたがシステムの不調により更新できておらず。
新年になりましたが、内容そのままで乗っけておきます。
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