僕のいる課で、テーマに関する会議が開かれた。
会議のやり方は、各研究員が来季のテーマを持ち寄る→課員全員の前でテーマに関して話し合う...というもの。
この会議の狙いは、各部署が集ってのテーマ提案に向けての下準備...的な意味合いで、一度研究テーマ候補を精査しましょう、というもの。
音頭を取ったのは課長だ。
テーマ候補の募集の際には、僕も無い腕を振るって、テーマを3個ほど提出した。
他にも、課員総勢20人が、各々の考えをテーマとして提出。
前日にはテーマ候補のリストのExcelファイルが配布されたりして、興味関心をそそられた。
当日にテーマ候補の詳細を聞くのが楽しみで仕方がなく、会議がどのように進んでいくのか...までは気が回らなかった。
そして迎えた会議当日。あいにくのWEB会議。
配布されたExcelファイルを前にして、ようやく僕は気づいた。
「...ん?この会議、どうやって進行するんだ?」と。
例えるならば、就活でのグループディスカッションの開始直後の雰囲気。
会自体がどう進行するのか予測が全くできない時、誰かが切り込まねばいけない。誰が?どうやって?とまごつき周囲を伺うあの感じ。
「テーマに関して話し合う」という会の目的が漠然としすぎていたのだ。
そして課長は仕切らない。
結局、リストの一番上にあるテーマの発案者が、リストに書かれたことをそのまま読んだ。
それに対して課長が「私は○○だと思います。△△にしましょう。」と受け答えし、結局1対1の話し合いとなった。
全員が招集された意味をイマイチ見出しきれず、僕は不完全燃焼感を強く感じてしまった。
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アイデアや発案が大事な研究開発において、こうした「案の持ち寄り」的な話し合いをする頻度は高いと思う。
そして今回気づいたのは、このような「案の持ち寄り」は、有益な会とするのがすごく難しい、ということだ。
その原因は、どうしても1対1の受け答えとなってしまい、持ち寄った案を膨らませにくいためだ。
案の持ち寄りを提案した側は、聴衆によるフリートークが盛り上がると考えてしまう。
しかし実際は、何を話していいのか方向性が決まっていないと、聴衆はただ右往左往してしまって発言できなくなる。
また、時間がカツカツだと、「貴重な時間を奪って自分なんかが発言するのは失礼だ」と考えてしまい、発言を差し控える方も多い。
だから、こうした「案の持ち寄り」を提案した側は、少なくとも、
・どのような進行方法を考えているのか(1対1方式なのか、フリートークをしたいのか)をきちんと提示し
・フリートークであれば意見が出やすい場を整備する(余裕のある時間枠にする、発言を求めるなど)
必要があると強く感じた。
これは提案者の作法だとも感じた。
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話し合いの方針がどんなに変でも、方針が無くてグズグズになるよりは遥かにマシ(マシというのは、その人の評判的な視点で)だと思う。
一方で、自分で立てる方針自体が間違っているのでは...だから皆の意見を基に方針を決めたい、という不安ベースの考えはわかる。
僕もそうで、時々「これどうすればいいでしょうか?」みたいな漠然としきった問いかけをしてしまう。
ただし1つ押さえておきたいのは、みな不安だということだ。
それこそ課長レベルでないと、他人の意見に対して「こうしたらいい。こうするべきだ!」なんて確固とした意見は出せない。
厳しい話をすれば、社会人にもなると、まず1人で仕事の方針を打ち立てるのは常識であり作法の1つ。
なので、ボンヤリとしたアイデア・不明な点などを何となく共有して「じゃあどうしようか?」と切り出し、道を決めてくれるのに期待するのはやめた方がいい。
もちろん、ボンヤリとしたアイデアを持ち寄るブレインストーミングの場は大事である。
しかし、そうした場は、話が盛り上がり、かつトップダウンにならない程度の人数(僕の感覚では4~5人程度?)が良い。
少なくとも、10人20人の大所帯でやるものではない...と考えている。
また、個人的に思う必須項目としては「なるだけ上下関係がない同僚同士で話し合う」ということだ。
管理職がいては話しにくくなり、場が盛り上がらない。
冒頭の話し合いで1対1に落ち着いてしまったのは、管理職の前では大手を振って話せない...というギャラリー側の忖度も確かにあったと感じている。
大人数、少なくとも課全体での案の持ち寄りでは、「この意見どうですか?」と聞くのではなく、「これに関しては○○××だと思うのですが、いかがでしょうか?」くらいの出口を設けておくべきだと思う。
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