研究所の同僚と雑談する中で、面白い(かつ身につまされる)話題に出会った。
「R&Dにおいて、主任になってもマネジメント業務(チーム全体の実験計画、同僚の進捗把握と管理など)を割り振られない研究員は、昇進候補に入っていない(≒評価が下位)いわゆる「落ちこぼれ」なのか」。
これに関して、ブログ読者の皆様のご意見をお伺いしたく思っている。
忌憚のないご意見を、コメント欄にでも頂けると大変うれしく思います。
とある民間企業の研究開発者。管理職突入手前の30代。日々のアレコレを思うがままに綴ります。時々マスターズ陸上(短距離)。
コメント
コメント一覧 (6)
個人的には必要以上に評価を気にする人よりも、仲間への気配りが出来る人、大らかでリーダーシップのとれる人を上にあげたいと考えます。上司に可愛がられ、後輩に慕われる人はそれらが出来る魅力的な人が多い傾向にあると思います。
ただ、それらに欠ける人も出世の面では兎も角、違った形で会社に貢献できると思うので、そういう働き方も人生だと思います。
確かに当研究所でも、昇進する方はどこかしらで大らかさを発揮しています。
大らかだから昇進できたのか、昇進したから大らかになったのかは分かりませんが、少なくとも一要素ではありそうですね。
この辺りの資質は狭義での研究力とは相反しやすいと個人的に感じているので、両立は難しいところです。
質問にYesかNoで答えるなら、Yesではないでしょうか。(落ちこぼれとは思いませんが)
もちろん自分は、出世はしないけど詳しい技術屋さんは会社に必要な存在だと思っています。
企業の研究開発って純粋な技術革新だけで進むわけではないと思います。
実験は「データどり」であって、その後のプロセスを判断する収集業務だと自分は考えています。(社内承認、客先承認、量産化、海外展開、など。)
プロジェクトを回すことで世の中にアウトプットをすると考えれば、マネージャーが評価されるのは理にかなっていると思うのですが、どうでしょうか。
拙文で失礼しました。これからも楽しみにしております。
そしてご意見くださりありがとうございます。
ご意見にありますように、要は「会社の役に立てているかどうか」かなと私も考えました。
昇進がその1つの指標でしかない、と考えるのであれば、そこに無理に拘らず、自分が最も能力を発揮できるやり方で会社に貢献していく...というのが理想像かと。
もしかすると、そこに至るまでの葛藤が、同僚や私の中で渦巻いていたのかもしれません。
三十路研究者さんは、評価されていないとも限らないと思います。今までの記事を読んでいて、三十路研究者さんのように日々深く内省する方が優秀じゃないとは考えにくいですし、どちらかというと、そのマネジメント業務を振る権限を持っている方の性格や環境に依るところが大きい気がしています。権限を譲りたくないのか、深く考えずにただ前例を踏襲しているだけなのか、わかりませんが…
ただ、現時点で会社にどう評価されているかはあまり気にすべき点ではなくて、もっと大事なのは、今後のキャリアを考えた時に、自分がマネジメント業務をやりたいかどうかだと思います。もしマネジメント業務を経験してみたいのであれば、待ちの姿勢ではダメで、自分から奪いに行くマインドを持たないと、チャンスは思うように回ってこないものです。
まずは、どうすればマネジメント業務を任せてもらえるのか上司に聞いたり、勝手に研究チームを仕切ってみるところからはじめてはいかがでしょうか?
三十路研究者さんなら、きっとできますよ!
コメントありがとうございます。
>ただ、現時点で会社にどう評価されているかはあまり気にすべき点ではなくて、もっと大事なのは、今後のキャリアを考えた時に、自分がマネジメント業務をやりたいかどうかだと思います。
まさしく仰る通りだと思いました。
私自身、この記事を書いた時点では会社にぶら下がって生きており、表だって評価されたい気持ちがメインでした。
今は少し考えが違っていまして、「見かけの評価は要らないから、真の意味で会社に貢献したい」と思うようになりました。
そうすると、私の持ち味≒新しいアイデアをカタチにするため、研究対象のモノ・コトに食らいついていくこと、を全面に押し出したくなってきました。
今は自分の持ち味を出したい気持ちでいっぱいで、マネジメント業務に未練はありません。
真の意味で会社に貢献できそうで、目の前が開けた気がします。
しかしまたマネジメントをやりたくなった時は、上記のアドバイスを参考に行動させていただきます。
重ねてになりますが、励ましのお言葉、ありがとうございました。