新たなチームに部署内異動をして早1ヶ月が経過した。
馴染みのない研究テーマの勘所を掴むため、僕なりに無い頭を捻って勉強法をあれこれ試してみたところ、いくつかアタリの勉強法があって、何とかついていけそうになって
安堵している。
以下、効果があった勉強法を3つ紹介したい。

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①過去の発表スライドを読み漁る
僕がまず手を付けたのは、本部長や本社のお偉いさん方が出席する発表会用のスライドだった。
自分自身、発表会のスライドを作成して思うのは、「製品を成り立たせている原理が纏められていて理解しやすい」ということ。
一読して分かるように、中学生でも理解できるレベルまでかみ砕かれていて良い。加えてイメージ図も豊富で、感覚的に理解しやすい。
コツはイントロを読むことだ。具体的な検討結果はそこまで重要でない(本部への映えが良いようにトリミングされている事が多いため)。

②web会議に出席する
力が付いたと感じたのは、新しい部署の先輩方が顧客と打ち合わせる会議に出席して、逐一メモを取った時だ、
やはり、使える力をつけるのに一番手っ取り早いのは実践の場だ。どの銘柄がどの位売れているのか・力を持っているのか把握できる。
コロナ禍で顧客と接する機会が逆に増えた(web会議)ので、今なら参加しやすいのも大きなメリット。

③今の担当者が抱えている問題を共有する
現在進行中の案件に関して、担当者を捕まえて問題点を聞き出している。
研究テーマで扱う製品について、どの要素がどの程度大事なのか、力感を把握できる。
ヒアリングする中で気づいたのは「自分の案件を説明するのに嫌な顔をする人はいない」ということだ。
製品開発の裏話や、各部署の人間関係など、表立っては聞けない話まで芋づる式に聞ける時もある。

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大事だと感じたのは「その職場の方々が何かしらの形で関わった事物を教材とする事」だ。
製品に最も精通しているのはその製品の開発者で、その方の思考の軌跡を辿ったり、思考の波動を受けるのが、研究開発力を上げるのに最も効く。
お着せの理論は後追いで身に着ければよくて、まずは現場に近いところで結晶化した知を収集すべし...と実感している。