僕は1か月前に無事(?)主任に昇格することができた
それから今に至るまで、今まで通りのスタンスで働いたわけだが、思った以上に心境と環境に変化が生じた
良くも悪くも自分の根本的な部分が固まって(固められて)きたのをひしひしと感じる。

主任になって感じた変化は、主に以下の3つだ

①会社の立てた目標に対して敏感になった
自分が今いる課、部門、本社...それぞれが立てた数的目標を強く意識するようになった。
それらの目標を達成できるか、という目線で発表会に臨み、それに絡めた質問を投げかけるようになった。
好奇心すらも会社の目標と繋げて発揮する姿勢になってきた。

②まとめ役として動かねばという使命感が生まれた
別チームの製品を僕のチームで預かって性能付与する案件を起案した。
両チーム合同のミーティングや実験の場を作り、橋渡し役として動くようになった。
根底にあるのは「主任だから」という責任感。

③勉強への意欲が増した
①に関連する社内目標関連の情報にきちんと目を通すようになった。
これまでは「研究者だから...」と甘えていて、情報が素通りしていたのを考えると、大きな進歩(?)だ。
各課が関わる技術的事項に関する知的欲求も増えてきた。


...ふと思うのは「こうして研究者は会社専属のマシーンと化していく」という驚きだ。
いい意味でも悪い意味でも、今の会社が自分の中心として据わり、それを中心に自分が回っているのを感じる。
安定感が生まれ、今の環境に居座るようになった。

正直、ブログを続けるモチベーションも減ってきた。
これまでブログを続けてきたのは「研究者を志す皆様に研究開発のリアルを伝え、それでもこの世界に来たいのか判断する材料を提供したいから」だった。
しかし、今の会社でやる事が楽しくなってきて、外の世界に目を向ける楽しさが半減してきた。
ブログを書く時間があれば社内の研報を読みたいし、業界の雑誌を読み漁りたい。

大きな心境の変化。
一言で言うと「社畜化」である。