珍しく陸上の話を書く。
大学の時、練習をただハイレベルにこなす事だけを考えていたら、練習に嘘をつかれた話だ。

僕は高校1年から陸上競技(中距離)を始め、大学4年時に念願の800m1分台を出した。

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大1~大3時の冬期は冬のメニュー(起伏走、サーキット)を人一倍頑張ったけど、いつも春シーズンは動きが重く、2分8秒とかかかってた。

大4時は半分やけになって、身体づくりは最低レベルでこなすだけにした。設定も2段階くらい落とした。
(8000mペース走で3分30秒/kmはこなそうと思えば行けたが、あえて3分50秒~4分/kmまで落としたり)

そうすると、春の初戦からキレが良く、2分2秒~4秒を連発。
キレが失速することもなく(むしろ冬頑張ったシーズンよりも動きの良さに磨きがかかり続け)、秋に1分台を出せた。

で、「もっと練習量増やせば速くなるやろ!」と思い込んで、その年の冬は100%の力で身体づくりに精を出した。
(3分30秒/kmで10000mのペース走を毎週こなしたり)
すると、翌年はどんどん記録が落ち、最終的に2分8秒しか出なくなった。

ここから見出せるのは「身体づくりのメニューを頑張りすぎても害になり得る」という事。
僕みたいな不器用人間は、とかく全て頑張りがちだけど、どのメニューにも効果の最適点は必ずある。
特に身体づくり系のメニューは、最適点が思った以上に低い所にある印象を受ける。

犯しやすいミスとしては「身体づくりで体力資本を使い込んでしまう(スタミナを吐き出してしまう)」というもの。
他にも、ただ頑張ってつけた筋肉は強直的で、実際のレース時には役に立たないようにも感じる。


程よく手を抜く事はすごく大事だと感じてて。
僕の回りにいた速い選手は、僕よりもサーキットや起伏走は「レベルの割に遅かった」のだけど、彼らは体力資本を蓄えられる余力の範囲内で走っていたのだろう。
対して僕は、体力資本を使い込んでペースアップしていたので、そりゃ実力に反映されないわな。

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何が言いたいかというと、今の僕は身体づくりに力を割きすぎ。
もっと手を抜くべきであり、そうしていきたい。

高校の後輩にobtという手抜き名人がいた。彼くらいサボるイメージでいきたい。