僕は、程よく張りのある仕事を送りたいと願っています。
新しいコンセプトを試す本当の意味での"実験"は、週に1回できれば良い方だと感じます。
週に2回も3回もぶちこんでしまうと、翌週に地獄を見ます...。

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■直近数ヶ月は、平均して週1ペースで合成反応
4月以降、ひたすら合成実験ばかりしていました。
顧客から新製品の要請を受けて、急遽新しい系を試すことになりました。
そして、今年の4月から始めた新規テーマが軌道に乗り、そちらも並行してサンプル作りに追われ。
新しいケミカルを合成→評価の繰り返ししかしていませんでした

しかし、業務内容を見返してみると、新規の合成は平均して週1ペースでした。
もっとやってると思っていました。

■新しい製品を試作するペースは週1~2が限度
正確に言うと、合成反応を掛ける頻度には波がありました。
最初の1週間で2回反応を掛けると、次の1週間は分析と試験で手が埋まっていました。

また、企業ならではの"雑務"が想像以上に多く、そこに想像以上の時間を取られていました。
・営業との会議
・資料作りのためのミーティング
・安全対策の会議
会議に丸々1週間取られた週すらありました。

そして、反応の準備にも時間がかかります。
一回の反応実験も、前日に仕込み→反応に1日→後片づけと試験に1日、と、実は計3日かかります。
仕込む原料の仕入れだったり、チーム員の体調を考慮して実験日をずらしたり、というイレギュラーもありました。

■新しいコンセプトを試す機会は想像以上に少ない
私の職場では、週に1回新しい事を試せたら御の字です。
研究職=毎日新しい事を試している、と思われがちですが、実際は雑務に埋もれています。
特に、1回の実験に時間と手間がかかる化学系は、実際にモノを作れる機会は"貴重"とすら感じます。

そして時間がある時も、実験を詰め込みすぎるとあっという間に身を亡ぼします。
仕事というのは突発的で、いつ何が降ってくるか分からない。
それを捌くための保有空地が必要だからです。

ワークライフバランスを保つには、"少し暇だな~"で留めておく自己管理が大事です。
そして、"少し暇"で我慢するには、それなりの勇気が必要です。

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一回の検討を確実にモノにする感性は、打てる弾数が限られる社会人にとって必須の能力。
そのための第一歩は、計画段階でケアレスミスをしない事。
実験をやり直さないで済むように、まずは計画のダブルチェックから始めましょう。