当研究所では週1で報告ミーティングがありますが、正直時間の無駄と感じています。

それよりも、実験を回しながら雑談チックに議論する方が、より良い意見がもらえます。

研究者の方々には、ぜひこの「井戸端ミーティング」を大事にしてもらいたいです。


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■会議室でのミーティングは時間の無駄

当研究所の報告ミーティングは、管理職と実験者が会議室に缶詰めになります。

内容は、各メンバーの実験内容を読み上げる→管理職が一言二言質問をする、というもの。

問題は、管理職の質問の内容が初歩的というもの。

・そもそも何をしているんだっけ?

・○○という手法はどんなもの?

・前回の結果はどうだったっけ?

そして、検討のレベルアップを促すディスカッションは極めて少ないです。

新たな視点を提供したり、原理から遡って考察を深めたり...

実験者が求めるフィードバックが貰える事は稀少。

管理職が実験内容を把握しなおすだけで、実験者にとってプラスになる事は少ないと感じています。

 

■いい意見が出るのは「井戸端ミーティング」

私はよく、共同実験者と雑談交じりで意見交換します。

・実験室で反応を回しながら「あの原料使ってみたら?」「もっと温度を下げてみたら?」

・フラスコを掃除しながら「次の実験、どーするよ?」

・分析機器の前で生データを見ながら「○○をいじってみたらどう?」

私は冗談交じりで「井戸端ミーティング」と名付けています。

 

私の経験でしかないのですが、実験の感触が新鮮なうちに打ち出すアイデアは、本質を突く事が多いです。

反応物の手触り、柔らかさ、混ざり具合...これらがいい触媒となって、議論が加速するのです。

さらに、雑談を交えながら話すと、自分でも思っていなかった対策案がポンと出てきます。

対して、フォーマルな場で捻りだしたアイデアは味気なく、使えないものが多いです。

 

■新鮮な意見をそのまま実行してみる

井戸端ミーティングで出たアイデアを後から考え直そうとすると、アイデアが腐るのを感じます。

フォーマルな形に落とし込もうとすると、アイデアに元気がなくなるのです。

コツとしては、意見が出た段階で、メモを取る→実験計画に落とし込む、まですること。

現場のPDCAサイクルは想像以上に野放図です。

形式が無いカオスを拒絶するのではなく、荒波を乗りこなすべし。

 

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うまく意見を引き出して吸い上げるには、人間の情緒というカオスを受け入れる勇気が要ります。

そしてカオスが苦手な人も、練習を積めば、ある程度はカオスを乗りこなすことができます。

私も苦手な一人。練習あるのみです。