私は今まで、自分の人生の歩み方を後悔してきました。
しかし、ふと「この後悔、思ったほど強くない」事に気付きました。
それは、万難を排して全力を注いできた過去があったからだと感じています。

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■万難を排して持てる力を全て注いだ
私は高1~大学院2年の計9年間、陸上競技800mに取り組んできました。
大学院では、研究はそっちのけ(最低限レベル)で、陸上のトレーニングに文字通り全てを費やしました。
しかし、大学院では全く結果が出ませんでした。

これまでずっと後悔していました。
「努力の投下先を間違えたんじゃないか?」と。
「大学院での2年間、研究にもっと力を注いでいたらどうなっていただろう?」と。


■最大の恩恵は「もし他の○○をしていたら...」の毒気を抜ける事
しかし本日、ハッと気づいたのです。
「もし大学院の2年間を研究漬けにしていたら、『もし陸上にもっと時間を注いでいたら...』と思うんじゃないか」と。
そして、その問いの毒気は、間違いなく今よりも強烈でしょう。
なぜなら、自分が最も気力体力を注げるのは、研究ではなく陸上だからです。

社会人の6年間、研究に力を注ごうと努力してきました。
陸上は最小限にして、空いた時間は研究の事を考えようとしてきました。
しかし毎回、時間があれば走る事を考える生活に戻りました。
R&Dとしては落第生かもしれませんが、私は何より走る事が好きなようです。

今私が「もっと研究に力を注いでいたら~」と言えるのは(&悩みに押しつぶされずに済んでいるのは)、極限まで陸上に注ぎきった過去があったからでしょう。


■少なからず、研究職でも役に立っている
私の「極限までやり尽くす」性格は、今の研究開発の進め方にも表れています。
全てのパラメータを、できる限りタイトなスケジュールで深堀りします。
モノがうまく出来ずにテーマが打ち切りになった時、「もっとあそこをいじっていれば上手くいったのでは...?」と後悔したことは一度もありません。

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「もし他の○○をしていれば...」という悩みは必ず湧くものですが、その毒気を抜く事はできると学びました。
同様の悩みをお持ちの方は、やり通した過去に誇りを感じましょう。
当時の自分には、それしかなく、それがベストの選択だったのですから。