僕は、筋トレ=追い込まなければ効果が無い、と考えており、筋トレでは毎回「もう無理や」と絶望するまで追い込んでいた。

 

しかし最近、追い込むまで筋トレをしても、筋トレしない時とそこまで違いが無い…むしろ筋トレをしない時の方が、恒常的に調子がいいし、走りも継続して上向く…という傾向が見えてきた。

 

…僕の「追い込むまで」筋トレ法は間違っているのではないか…?と疑念が出てきた。

 

そこで、経験豊かなスプリンターの方々にご意見を伺うことにした。

 

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■思ったよりも追い込んでいない人が多かった

ツイッター上にてアンケートを実施した。

 

質問内容:中~高強度の筋トレをされる際、どの程度まで追い込むか?

①狙った部位に刺激が入り始めるまで:26.5%

②刺激が入り、動きが鈍くなる手前まで:35.3%

③狙った部位の動きが鈍くなるまで:20.6%

④翌日動けなくなるまで:17.6%

(投票数:34票)


20200605_WT


選択肢において、筋トレの強度は①→②→③→④の順番で高くなる。

 

驚いたのが、①&②≒動きが鈍くなる手前で止める方々が、全体の6割強を占めていた事だ。

僕は、「ウエイト=限界まで追い込む」と思い込んでいたので、軽くショックを受けた。

 

 

■力の立ち上がり(パワー)の改善を意識?

力の立ち上がり率(RDF)は、陸上短距離において走力に大きく寄与する力だ。

RDFの改善においては、速筋を使って一瞬で発揮できる力を引き上げる。

 

RDFの改善をするにあたっては、「挙上速度が下がった時点でトレーニングを止める」のがセオリー。

粘り挙げてしまうと、遅筋が使われてしまい、速筋が鍛えられなくなるため。

 

アンケートの結果をみるに、スプリンターの方々は、RDFの改善を意図してウエイトをしている方が多い可能性があると思った。

僕が驚いたのは、その割合だ。

大半(8割程度)は筋肥大限界寸前まで追い込んでおり、RDFの改善は全体から見ればほんの一部だろう、と思い込んでいた。

実際は、その逆だった。

 

 

■今まで僕がウエイトで速くならなかった理由が分かった気がした

僕は、自分が思っていた以上に、遅い速度で挙上していた可能性が考えられた。

そして、ガッツリ疲労しきるまで追い込んでいた。

疲労=強くなる、という思い込みが強くなりすぎていた。

むしろ「フレッシュなまま終わる」「多少物足りない程度で終える」方が良いのではないか。

 

 

◆今後にどう活かすか

・筋肉に適度な刺激が入った、と感じた時点で切り上げてみる。