■弱い人=僕のやり方:同じメニューをただ反復するだけ

 

僕はこれまで「やるべきトレーニングのメニューをあらかじめ決めておく→それを高頻度で繰り返す」事がパフォーマンス向上の唯一の道だと信じていました。

 

トレーニングの継続というものを、

【同じメニューの反復→能力が右肩上がり→本番でのパフォーマンスもアップ】

というように、線形的なものだと捉えていたのです。

 

しかし実際は、同じ事を繰り返すと、思った以上に頭打ちが早かったです。

僕の経験では、最初の3回で80%程度の効果が得られますが、4回目あたりから収率がガクンと落ちてきました。

陸上競技でも、勉強でも、です。

 

効果が薄いと感じていたのに同じ事の繰り返しを止められなかったのは、「同じトレーニングをただ繰り返す事だけが、上達に繋がる唯一の道だ」と決め込んでしまっていたからです。

 

 

...数か月前、短距離トレーニングを始めたのをきっかけに、目新しい・面白そうなトレーニングをかいつまむようにしてみました。

その理由は、「同じ事の繰り返しはつまらない。もう耐えられない」と感じてしまったからでした。

 

最初は、積み重ねないと何も成長しないのではないか、と不安で仕方がありませんでした。

しかし、いったん新しい事を始めてみると、身体に新しい刺激が常に入り、右肩上がりで走りの調子が上がっていきました。

かつ、これまでやっていたトレーニングの効果は、思った以上に続く(ほぼ永続するに近い)事も体感しました。

 

そして驚いたのが、新しいトレーニングをすることで、今の自分の弱点が浮き彫りになったということ。

新しいトレーニング→弱点を把握→それを埋めるトレーニング→...という好循環が生まれました。

 

 

次に、上記の経験を英語の勉強にも応用してみました。

これまでの僕の勉強法は、TOEICの問題を解く復習という、無味乾燥な繰り返しだけでした。

 

そこで、TED(世界各国の知識人によるスピーチ動画)を、観たいと感じた時に観るようにしたのです。

すると、英語耳に新鮮な刺激が入り、TOEICの聴き取り力も上向きました。

 

 

■実力のある人の単調なトレーニングの裏では、膨大なPDCAサイクルが回っている

成果を出す人のトレーニング内容を見ると、一見「同じことの繰り返し」という印象を受けます。

 

・毎日100m2本だけ

1日置きにBIG3を回すのみ

TOEICの問題を解いて復習するだけ

 

しかし、その実は「現時点での自分の弱点を把握」→「その弱点を補うトレーニングをする」の繰り返しなのではないかと考えています。

 

・まず練習をして、自分が出来ていない事を分析する

・それを埋め合わせるトレーニングをする

・違うトレーニングを数回も挟むと、最初に鍛えた部位が弱くなってくる

・その部位をまた鍛えなおす

 

このサイクルが、あたかも「同じ周期で同じ事をやるように決めている」ように見えているだけ、なのではないかと。

 

一見同じ事の繰り返しに見えても、実際は「今の自分が一番できていない所はどこか」を鋭敏に感じ取り、それを埋めるトレーニングを正確に選択し、忠実に実行している。

 

 

■個別最適の積み重ねが全体最適を導く

 

僕が確信している事は、実力のある人のトレーニングの裏側では、

 

1回の練習で把握した弱点の修正に全力を注ぐ「個別最適」

・それを重ねることで、いつの間にか全体のバランスが整っていく

・その結果、総合的なパフォーマンスが向上していく

 

という原理が動いている、ということです。

 

 

これに対し、やる事をあらかじめ決めこんでしまうと、

 

・伸びるパラメータが偏る

・全体のバランスが崩れていく

・崩れたバランスを修正する機会も無いので、頑張った割に結果が出ない...

 

「現時点での自分の弱点を把握」→「その弱点を補うトレーニングをする」の繰り返し。

 

これが、トレーニングを継続することで強くなる真の姿だと痛感しています。