コロナウイルスが流行っていますが、私は今のところ、全日出勤です。

 

今後も、このワークスタイルは変わらないでしょう。

 

企業の研究職にとって、在宅ワークはサブウェポン的使い道しかなさそうです。

 

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■当研究所の所員は、今のところ全員出社

 

世の中はコロナウイルスで在宅ワークの流れができていますが、当研究所では1人も在宅ワークしていません(2020422日現在)。

 

勿論、「その場におけるコロナウイルス対策」はきちんとしています

・デスクの間にパーティションを挟む

・全員マスク着用

・消毒液の常備+出社時に体温測定

 

しかし、あくまで「その場=応急的な処置」のみです。

上層部も「コロナに罹った時の対応」は練っているが、「コロナに罹らないようにする在宅化」は本気で考えてはいないようです。

 

なぜ在宅化が進まないのか。

その一番の理由は、R&Dの業務の大半は在宅化できない(もしくは非常に在宅化しにくい)ものだからです。

 

 

R&Dにおいて、在宅でできる仕事は殆ど無い

 

以下、私が手掛けている仕事内容を示します。

 

◇が「現場に行かないとできない仕事」

◆が「PCさえあればできる仕事」

になります。

 

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◇フラスコを使った反応操作

◇出来た試作品の分析

◇試作品の物性を見る試験

◇実機での試作

 

◆実験データの編集と解析

◆進捗の報告書の作成

◆特許(調査と作成)

◆文献調査

 

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体感では、在宅でできる仕事量(↑の◆)は、全体(◇+◆)の20%程度しかありません。

 

 

研究開発においては、実際にモノを作ってみなければ分からないことだらけです。

 

理論ではうまくいくはず→実際には使い物にならなかった、という場合が大半で、実験で何度もフィッティングをかけてようやく使い物になってくる。

そんなレベルです。

 

 

「在宅ワークでしっかり勉強して、理論をきっちり処方に反映させればいいじゃないか」と感じたかもしれません。 

 

しかし経験上、頭を使ってこねくりまわした処方は、必ずと言っていいほど失敗します。

なぜなら「その現場における経験知」が反映されていないからです。

 

論文で得た知識を生半可に反映しても、むしろ失敗するケースが大半でした(過去に何度か痛い目をみました...)。

 

私自身に、文献の知識を活かせるだけの技量が無かったのも一因ですが、使っている素材が当社オリジナルのものなので、現場で得たデータの方が役に立ったのです。

 

 

話が脱線しますが、私が研究開発職の仕事を一言で定義するならば、「抽出した理を現実に合うようフィッティングする」と答えます。

 

 

 

■コロナウイルスへの現実的な出勤対策:出社日はデータ取り&在宅でデータ解析の併用

 

研究開発職は、3密をできるだけ避けたうえで職場に通えるスタイルを模索するしかないと感じています。

 

研究開発において、実験はマストです。

なので、週に2回~3回を出社日とし、実験onlyの日とします。

この週23回は、コロナ感染のリスクがあるので、できるだけスマートな通勤方法(自家用車・自転車?)にすべき。

 

一方、実験で得たデータの解析および取りまとめは、在宅で行うようにすべきでしょう

特許作成など、会社でも自宅でもできる業務は全て自宅で賄うのです。

 

 

このスタイルの問題点は、

 

・実験の後片付け

・数日かかる実験

・実験結果の確認

 

など、一発の実験で終わらない業務や、実験に付随する雑務に手が届かなくなりがちだという点。

これについても、誰かに役割を割り振り、シフト制にするしかないでしょう。

 

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研究開発は、政府から継続を要望されている「生産活動」に入るのか、微妙なところです。

 

会社としては、生産を止めるわけにはいかないため、製造部署は回す努力をするでしょうが、研究開発は「不要不急の活動」として切られる可能性も十分あります。

 

正直、在宅で仕事ができる気がしないので、在宅命令が出ないことを祈るばかりです。