ワークスタイルが個人事業主化する今後の社会において、「新しい分野でそれなりの成果を出せるようになる力」はますます重要になってきます。

 

そのために必要な力は何か考えてみた、という記事です。

 

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〇結論:必要な事は「先人にとにかく聞きまくる」

 

先人の知恵は凄まじい積み重ねの上に成り立っている、独力で到達することはほぼ不可能。

危機感を強く持ち、プライドを捨てて、相手の懐に入り込まねばならない。


このように感じた経緯を、以下に示します。

 

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〇職場の先輩に連れて行ってもらった釣りと、その後1人で行った釣り

 

同じチームの先輩は、地元の海辺で育ち、釣りが趣味で毎週釣り場に通うほどの釣り好きです。

 

ある日、釣りをしたことが無い僕に「釣りの面白さを教えてやる!」と、朝釣りに連れて行ってもらいました。

竿や仕掛けなど全ての道具を貸してくださり、餌のチョイス・釣り場の選定...全て先輩のお任せでした。

先輩に手取り足取り教えてもらった結果、釣り初心者だった私が、わずか5時間で20匹以上のアジを釣りあげることができました。

 

その後しばらくして、「コツとか分からんけど、3~4匹は釣れるやろ」と考えた僕は、適当な釣り竿を買って、近所の海辺に繰り出しました。

しかし予想に反して、1人で行った釣りでは計5日間、半日粘りましたが、1匹も釣れませんでした。

 

 

〇わずか数ヶ月で辞めてしまった、数々の「独学」

 

社会人も5年目になった僕は、走ること以外に新しい事をやってみたくなりました。

・筋トレ

・やり投げ

・走り幅跳び

・ゴルフ

・麺活

 

...いずれも独学で挑戦してみましたが、どれも短期間で辞めてしまいました(最長で3ヶ月)。

 

これらの独学に共通していたのは、「コツが身につかない」という無力感でした。

 

 

〇自分でコツを見出すには想像以上の時間がかかる

 

独学した趣味は、いずれも毎日2~3時間は熱中しましたが、それでも今「やれ」と言われると、初心者レベルの動きしかできません。

それに反して、一度でも経験者から教わった「耳学問のコツ」は、ある程度のクオリティで再現できます。

また、ランニングはほぼ独学ですが、10年以上走り続けてやっと、脱力して走れる良いフォームを掴みかけている感覚が生まれました。

 

これらの事から、自分一人でコツを見出すには、少なくとも年スケールでの継続が必要だと感じます。

生活のかかった仕事で、新しい分野に飛び込むことになった時、年単位で独学している余裕はとてもありません。

なので、「先人に聞く力」が重要になってくるのです。

 

また、「人に見せられるレベルの成果」というものは、最低限のラインでしかないように感じますが、実はかなりの高レベルです。

会社で当たり前のように出せている実験結果も、先人の膨大な検討の土台があって初めて成り立っています。

 

新しい職場・会社・あるいは職業に転身する可能性が高い今の社会において、この「先人に聞く力」は加速度的に大切になってくると予感しています。

 

 

〇「先人に聞く」力を考えてみた

 

主に以下の2つから成ると考えています。

 

①プライドを躊躇なく捨てることができる力

②目上の方の懐に入り込める力

 

詳しくは、次の記事で述べたいと思います。