その反省を踏まえて、「R&Dの新入社員が、研究よりも先に押さえておくべき事」をリストアップしてみました。
研究のためになるというよりは、社会を生き抜くため、なニュアンスです。
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仕事編
〇陰の実力者を把握しておきましょう
動物としての直感をフルに動員して、「この人の機嫌を損ねたらアウト」という人物を見定めましょう。
僕の経験上、女性の方々の機嫌を損ねると大変。
特に「事務のお局様」「女性の管理職」といったポジションの方々は、必死にゴマ擦って気に入られましょう。
〇自分が疲れないキャラ作りを心がけましょう
社会人になると、加速度的に無理が効かなくなります。
なので、最初に「素の自分に近い外面」を身に着けておくと、後々気力を回したいところへ回せます。
私は飲み会が苦痛だったので、1年目は「飲み会に行かないキャラづくり」を徹底しました。
これは今でも「やって良かった」と、飲み会シーズンの度に思います。
〇仕事に手を付ける前に、上司に許可を取りましょう
まずは、何をするにも誰かの許可を得ることに慣れましょう。
学生時代とは「自由」の捉え方が根本的に異なります。
最初は仕事が与えられるので、仕事を始める前・中間地点・仕事が終わった後に必ず報告するようにしましょう。
〇見せかけで構わないので、安全第一の態度を取りましょう
大半の企業での活動は、成果よりも安全が優先されます
仕事のパフォーマンスがいくら良くても、安全に気を配れていないと「なんだあいつは」と目をつけられ、評価はダダ下がり...。
自分の身を(色んな意味で)守るためにも、「こんなのなんの役に立つんだ!」と叫びたい気持ちをこらえて、形だけでも安全に気を配りましょう。
〇とんがりすぎず、同僚と仲良くすることを心がけましょう
多くの上司が求めているのは「厄介事を起こさず、周囲と協調して働ける人材」です。
大学までは一人のパフォーマンスのみを考えていればよかったですが、社会では協調性の方が大事になる場合すらあります。
自分のパフォーマンスを多少犠牲にしてでも、同僚と仲良くする態度を示すべきです。
〇論文は読めないものと割り切りましょう
多くの企業において、「仕事=手を動かすこと」という風潮が非常に強く、情報収集=サボりとみなされる事すらあります。
また、会社によっては、論文が手に入らない環境であることもしばしば。
知識を得る機会=論文・最新の文献のみにこだわらず、様々な機会を知識獲得のチャンスととらえるようにしましょう。
熟達者とのやりとりなど、生きた知識を手に入れる格好のチャンスです。
〇研修で覚えたマナーはいったん忘れましょう
教科書通りのマナーを暗記するよりも、配属先で実際に使われているマナーを体得する方が100倍大切です。
ローカルルールを学ぶには、第1に人間観察を欠かさない事。
あ、上司を呼び捨てにするマナーだけは覚えておくべきです。
電話応対時に役立ちますし、上司を呼び捨てにできてスカッとしたりします(笑)。
〇まずは電話対応のやり方を勉強しましょう
配属場所での電話対応のやり方を、先輩に聞きに行きましょう。
個人的には、新人が一番評価されるのは電話対応への姿勢だと感じています。
9割以上の新人が電話対応に対して奥手。
そんな中、「あ、僕が出ます」という新人がいるだけで、差をつけることができます。
プライベート編
〇寮・社宅では、騒音に今までの2倍気をつけましょう
生活音は思った以上に響きます。
そして、会社の人との人間関係をこじらせると、とにかく厄介。
「うるせえぞ!」と部屋に怒鳴り込んできた人が、総務の部長だったりします。
〇やりたい事を朝にやる習慣をつけましょう
歳を取るにつれて、夜になるとその日一日の疲れがどっと出てきて、やりたい事ができなくなってきます。
なので若いうちから、朝にやっておくスタイルを身に着けておくべきです。
なお、運動に関しては、身体が動きにくいマイナス面を加味しても、精神がフレッシュなメリットの方が大きいと実感しています。
〇4ヶ月に1回は友達に会いに行きましょう
社会人になると、友達と会う時間が捻出できず、友達がどんどん離れていきます。
なので「こいつとだけは繋がっておきたい」という人には、長期休み(GW、お盆、正月)には会うようにして、人間関係を保っておきましょう。
私の経験上、保てる関係は3人が限度でした。
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新人がまず相手にする「壁」は、「学生時の常識→社会人の常識への上書き」で、これが想像以上に手ごわいです。
なぜなら、「社会人の常識」が、場所・人により大きく異なり、何を参考にしていいか分かりづらいためです。
私としては、身を置くことになった組織におけるローカルルールを「とりあえずの社会の常識」として覚え込むべきだと感じます。
社会人はサバイバル、しかも長期戦なので、少しでもストレス・反感を受けにくい環境づくりに注力した方がいいです。
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