僕は新人時代、数々の事をやらかしてしまいました。


その反省を踏まえて、「R&Dの新入社員が、研究よりも先に押さえておくべき事」をリストアップしてみました。


研究のためになるというよりは、社会を生き抜くため、なニュアンスです。

 

-------

 

仕事編

 

〇陰の実力者を把握しておきましょう

 

動物としての直感をフルに動員して、「この人の機嫌を損ねたらアウト」という人物を見定めましょう。

僕の経験上、女性の方々の機嫌を損ねると大変。

特に「事務のお局様」「女性の管理職」といったポジションの方々は、必死にゴマ擦って気に入られましょう。

 

 

〇自分が疲れないキャラ作りを心がけましょう

 

社会人になると、加速度的に無理が効かなくなります。

なので、最初に「素の自分に近い外面」を身に着けておくと、後々気力を回したいところへ回せます。

私は飲み会が苦痛だったので、1年目は「飲み会に行かないキャラづくり」を徹底しました。

これは今でも「やって良かった」と、飲み会シーズンの度に思います。

 

 

〇仕事に手を付ける前に、上司に許可を取りましょう

 

まずは、何をするにも誰かの許可を得ることに慣れましょう。

学生時代とは「自由」の捉え方が根本的に異なります。

最初は仕事が与えられるので、仕事を始める前・中間地点・仕事が終わった後に必ず報告するようにしましょう。

 

 

〇見せかけで構わないので、安全第一の態度を取りましょう

 

大半の企業での活動は、成果よりも安全が優先されます

仕事のパフォーマンスがいくら良くても、安全に気を配れていないと「なんだあいつは」と目をつけられ、評価はダダ下がり...

自分の身を(色んな意味で)守るためにも、「こんなのなんの役に立つんだ!」と叫びたい気持ちをこらえて、形だけでも安全に気を配りましょう。

 

 

〇とんがりすぎず、同僚と仲良くすることを心がけましょう

 

多くの上司が求めているのは「厄介事を起こさず、周囲と協調して働ける人材」です。

大学までは一人のパフォーマンスのみを考えていればよかったですが、社会では協調性の方が大事になる場合すらあります。

自分のパフォーマンスを多少犠牲にしてでも、同僚と仲良くする態度を示すべきです。

 

 

〇論文は読めないものと割り切りましょう

 

多くの企業において、「仕事=手を動かすこと」という風潮が非常に強く、情報収集=サボりとみなされる事すらあります。

また、会社によっては、論文が手に入らない環境であることもしばしば。

知識を得る機会=論文・最新の文献のみにこだわらず、様々な機会を知識獲得のチャンスととらえるようにしましょう。

熟達者とのやりとりなど、生きた知識を手に入れる格好のチャンスです。

 

 

〇研修で覚えたマナーはいったん忘れましょう

 

教科書通りのマナーを暗記するよりも、配属先で実際に使われているマナーを体得する方が100倍大切です。

ローカルルールを学ぶには、第1に人間観察を欠かさない事。

 

あ、上司を呼び捨てにするマナーだけは覚えておくべきです。

電話応対時に役立ちますし、上司を呼び捨てにできてスカッとしたりします(笑)。

 

 

 

〇まずは電話対応のやり方を勉強しましょう

 

配属場所での電話対応のやり方を、先輩に聞きに行きましょう。

個人的には、新人が一番評価されるのは電話対応への姿勢だと感じています。

 

9割以上の新人が電話対応に対して奥手。

そんな中、「あ、僕が出ます」という新人がいるだけで、差をつけることができます。

 

 

プライベート編

 

〇寮・社宅では、騒音に今までの2倍気をつけましょう

 

生活音は思った以上に響きます。

そして、会社の人との人間関係をこじらせると、とにかく厄介。

「うるせえぞ!」と部屋に怒鳴り込んできた人が、総務の部長だったりします。

 

 

〇やりたい事を朝にやる習慣をつけましょう

 

歳を取るにつれて、夜になるとその日一日の疲れがどっと出てきて、やりたい事ができなくなってきます。

なので若いうちから、朝にやっておくスタイルを身に着けておくべきです。

なお、運動に関しては、身体が動きにくいマイナス面を加味しても、精神がフレッシュなメリットの方が大きいと実感しています。

 

 

4ヶ月に1回は友達に会いに行きましょう

 

社会人になると、友達と会う時間が捻出できず、友達がどんどん離れていきます。

なので「こいつとだけは繋がっておきたい」という人には、長期休み(GW、お盆、正月)には会うようにして、人間関係を保っておきましょう。

私の経験上、保てる関係は3人が限度でした。

 

-------

 

新人がまず相手にする「壁」は、「学生時の常識→社会人の常識への上書き」で、これが想像以上に手ごわいです。

なぜなら、「社会人の常識」が、場所・人により大きく異なり、何を参考にしていいか分かりづらいためです。

 

私としては、身を置くことになった組織におけるローカルルールを「とりあえずの社会の常識」として覚え込むべきだと感じます。

 

社会人はサバイバル、しかも長期戦なので、少しでもストレス・反感を受けにくい環境づくりに注力した方がいいです。