質問箱にて、以下の質問を受けました。

質問内容:私はたぶんアスペルガー気味なのですが、研究開発職はムリでしょうか?

アスペルガー症候群とは、以下の3つの症状がある発達障害を指します。
・対人関係への障害
・コミュニケーションの障害
・パターン化した興味や活動

私もアスペルガーの気があり、就活時は「やっていけるのかな…?」と不安になりました。

実際に研究開発の場で働いてみて、どう感じたのか。
以下に、私なりの回答を示します。

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結論から言うと、アスペルガー気味であっても研究開発は十分に勤まります。


私自身、アスペルガーに近い「自閉症スペクトラム」と診断されました。
しかし、今の職場(研究所)では、うまくやれています。

また、私の昇進・昇級は、同期と同じペースです。
上司からの評価も「コミュニケーションにやや難あり」と正直に書かれているものの、それが致命的なマイナスにはなっていません。

客観的に見ても、少なくとも人並みの待遇は受ける事ができています。


そして、私以外の研究員の方々においても、空気を読むのが苦手だったり、コミュニケーションにやや難がある方が多い印象です。
アスペルガー気味の私から見ても「この場でこんな事言って大丈夫か…?」とヒヤヒヤすることもしばしばです。


むしろ研究開発は、他部署よりアスペルガーの人への親和性が高いと感じています。

1つの事に没頭できるのは、研究開発において非常に重要な要素です。
研究所では、そういう方への理解が他職場より進んでいると実感します。

会社である以上、確かに場の空気を読む必要はあります。
しかし、研究開発の仕事は、手順を厳密に定める必要があるため、空気を読む頻度は最低限ですみます。

研究開発の仕事決めにおいては、やる事を文章にまとめ、チーム員全員で言葉にして、各々がやることを明確にしてから作業にかかります。
なので、他職場のような「自分がやるべきかどうか空気を読む」といったような余計な空気読みをする必要が無いのです。

これは、機微を汲むのが苦手なアスペルガーの方々にとって、大きな利点だと考えます。

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研究開発においても空気を読む必要はありますが、その頻度は他職場よりも低いです。
また、飲み会やプライベートの付き合いなど、濃厚な人間関係の場も少ない。
何より、1つの事に没頭できる長所が活かせる場です。

もし今の環境(研究室など)でうまくやれているようであれば、そのままで大丈夫だと思います。
一方、今の環境で人間関係が上手くいっていないならば、少しだけ素行に気をつければそれで十分だと感じます。