先週末にあった、研究テーマの社内報告会。
これまでと比べて、発表が上手くなっている手応えを感じたが、まだまだ改善の余地があるとも実感した。
今回感じた「企業の研究開発におけるプレゼン資料を作るコツ」を以下に示す。
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今回のコツを一言で纏めるならば、「大きな流れを色んな方向から把握し、汲み取る」ということ。
これだけでは分かりにくいので、今回必要だと感じたポイントを3+1点ほど列挙する。
1. 開発品の押しポイントに関する世界的な傾向を押さえる
例えば「水系対応品」の開発を報告するならば、
・「水系品とガソリン品の比率の、直近5年間のシェア率の遷移」
・「ガソリン品への規制が、今後どの程度まで強まっていくのか」
この程度まで具体的に掘り下げてリサーチする(スライドに載せる必要は無い)。
あくまで質問対策としてやっておくべきだった。
2. 自社におけるこれまでの検討の経緯を明記する
「今までもやっていましたよ」アピールは必要だと強く感じた。
お偉いさん方の世代は、現事業の核となる技術を確立した世代であり、従来技術に強い愛着を持っている。
なので、いきなり「新しい技術を試してみました」と言ってしまうと、「俺の確立した技術をフルに使えてないだけじゃないのか?もっと検討してみろ!」とお怒りを招いてしまいうる。
そこで、「従来手法ではどうやっても限界だった」と言えば、従来手法を愛するお偉いさん方も納得してくれる可能性が上がる。
今回は発表スライドを作る過程で、この観点が抜けていた。
3. 流れを把握する教材は多角的に集める
上司が他部署の上層部向けに作成した報告資料を利用すべきだ。
他部署向けに分かりやすく作られており、しかも(ヒラ社員の立場では集めにくい)市場の動向がグラフ化して載せてある事が多い。
過去の報告会のプレゼン資料のデータだけでは絶対的に足りない。
今回は、発表直前に課長から渡された「他部署の上司向けの報告資料」に記載のグラフ通りの質問が出た。
+1. スライドの作りはポインター無しを前提に
これは小手先のテクニック。
ポインター無しでも、ダイナミックな説明が可能なスライドに仕上げるべきだ。
「アピール」などのアニメーションを駆使して、話の流れに沿ってメッセージが現れる様にすれば、聞く側も退屈せずに発表を観てくれる。
今回は、発表直前にレーザーポインターが不調になり、メッセージを強調させることができなかった。
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「大きな流れを汲み取る」は最重要のコツだが、具体的にどのように手をつけるかはやってみないと分からない。
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