僕はこの本を読んで、「仕事のため、身近な人のために体を鍛える」ことが出来るようになった。


〇著者の来歴

1979年生まれ(2019年現在で40歳)

・中学時代に独学でトレーニングを始めたのをきっかけに、空手・筋トレ・禅で心身を鍛える

・高校卒業後は自衛隊に入隊し、隊長賞を受賞

・その後はフィットネス業界に転身し、パーソナルトレーナーとして独立

・ふとしたきっかけから、宮城県石巻市にて漁師の仕事を開始。

・現在は「鍛錬家」を名乗り、漁師の仕事の傍ら、道場を運営している


確か、「筋トレはビジネスに役立つ」と最初に言い出した方だと記憶している。



〇僕がこの本を読んで、どう変わったか

 

自分の身体能力アップのみを目的とする「自分一人のためでしかない鍛錬」からの脱却。

思った以上に難しいこのテーマを、この本のおかげで達成することができた。

 

 

僕は高校時に陸上競技を始め、10年以上走り続けている。

その中で、「鍛錬=自分の身体能力を上げるためのもの」という考えが強く根付いた。

 

全てはタイムのためという鍛錬、より強くなるという目的あっての鍛錬。そうでなければ鍛錬ではない、と。

 

この考えのまま、社会人になった。すると、生活に綻びが生じ始めた。

「全てはタイムのためという鍛錬」という捉え方に、どこか限界があるのでは、と感じ始めてきた。

 

...が、一度根付いた考え方は簡単には変わらず、生活がうまく回らず軋んでいくのを、僕はただ傍観していた。

 

 

しかし、この本を読んで、「他人のために鍛える」「ただ鍛錬する」ことも正しい鍛錬の在り方なのだと実感することが出来た。

この本を読み進め、「鍛錬とは精神を磨く事だ」というメインテーマに辿り着いたとき、僕はようやく迷宮から抜け出せた実感を得た。

 

そして、何度試してもできなかった「タイムを度外視して、気持ちよく鍛錬する」ことが、すんなりとできるようになった。

 

今は、朝に軽くジョグをして、やりたい時は200m程度のダッシュを数本入れている。

あくまで心と身体を軽くすることが目的。スイッチを入れて、職場で誰かを助けられるようになるのが目的だ。

 

こんな鍛錬の使い方は、今までの僕では絶対にできなかった

 

-------

 

僕は今でもこの本を、週末に散歩しながら読んでいる。

じっくりゆっくり読みながら、本の内容を自分の中に刻み込んでいる。

 

朝の冴えた空気の中で読むと、一文一文が心と身体に染み入るのを強く感じる。

 

読むと、厳しさの中の優しさへの憧れが募る。

そんな一冊である。

鍛錬の流儀
山本 圭一
柏書房
2017-09-22