僕の大学時代は極貧生活でした。
社会人5年目の今は、社会人として並の給料をもらうことができています。

改めて振り返ってみると、

 

 ・買って読んだ本の数

 ・読書の質

 

この2つに大きな違いがあることが分かりました。

 

図書館で無料で本は読めるけれど、本を買う方がメモ書きもできるし気になった時にすぐ参照できるしで、頭への入りやすさは段違い。

欲しい本を買えるだけの収入は確保しておきたいところです。

 

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■学部生(収入8万円/月)

収入の内訳は、奨学金3万円+アルバイト2万円+仕送り3万円。

家賃が4万円だったので、食費・光熱費・通信費を支払うと、残り1万円しか残りませんでした。

加えて、僕は陸上部に入っていたので、その活動費を払うと、本当にカツカツ...

なので、スーパーで激安食材(もやし・うどん・鶏むね...)を買い込んだり、電車2~3駅分は歩いたりしていました。

 

この時期の読書状況は、以下の通りです。

・読書量:月に1~3

・読んだ本の質:極めて悪い

 

本を読みたいと思ったときは、古本屋で100円の本をまず最初に漁りました。

読みたい本があっても、値段が500円を上回ると躊躇してしまい、まず買うことは無かったです。

新品の本を買うことは半年に1回あるかないか、という具合でした。

 

 

■院生(収入10万円/月)

収入の内訳は、奨学金5万円+アルバイト2万円+仕送り3万円。

奨学金を増額したおかげで、収入が微増しました。

一度身に染み付いた節約習慣はそうそう変わらず、浮いたお金を本につぎ込めるようになりました。

 

この時期の読書状況は、

・読書量:月に3~5

・読書の質:やや改善もまだ悪め

 

相変わらず、古本屋で安い本を探す日々でしたが、500円~1000円の範囲の本も手を出せるようになりました。

1000円の本買っちゃったよ!俺すげぇ!」と本気で思っていましたね。

高い本が買える=大人という実感がこみあげてきて、すごく嬉しかったのを覚えています。

読みたい内容ならば、新品の本も買うようになりましたが、依然として葛藤はすごかったです。

 

 

■社会人1~3年目(手取り16万円/月)

社会人になり、手取りが大幅にアップしました。

元々本を読むのが好きなのもあって、車も買わず飲みにも行かず、本にお金をつぎ込みました。

 

この時期の読書状況は、

・読書量:月に5~6

・読書の質:普通~やや良

 

買ってくる本は、古本と新品がだいたい1:1の割合まで新品が多くなりました。

読みたい本であれば、1000円までなら躊躇なく買えるようになりました。

ただし、2000円を超えると「買うの止めて古本で買えるまで待つか」と貧乏性が顔を出す。

ハードカバーの本は文庫本が出るまで我慢してました。

 

貧乏性が抜けきらず、「安い本を多読する」スタイルになりました。

安い本は内容が薄い。なので読書量は多くなりました。

 

 

■社会人4~5年目(手取り18万円/月)

昇給により、収入が微増しました。

 

この時期の読書状況は、

・読書量:月に3~5

・読書の質:やや良

 

完全に読みたい内容かどうかで本を選べるようになりました。

「この本は高いから買うの止めよう」というような”値段に引きずられる”ことが無くなりました。

店頭で目についた本を、「この本の値段で卵が何個買えるだろう...?」と自問せずに、サッとレジへ持っていく→購入できるまでになりました。

 

読みたい本をじっくり読むようになり、月間の読書数は減少しました。

日々、質の高い情報に触れることができて、心が豊かになっている実感があります。

 

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収入が少ないと、読む本の量が少なくなり、しかも安い本しか買わなくなるため読書の質も落ちる。

自身を振り返って、その傾向がいよいよ明らかとなりました。

 

僕のデータからは、「質の高い読書は、『欲しいと思った本をその場で買えるかどうか』にかかっている」という教訓がみえてきます。

貯金を切り崩してでも、良い本は手元に引き寄せておきましょう。

下記の本は、僕がお金の使い先を見直すきっかけとなった本です。
今の自分を変えるスイッチとして、オススメの一冊です。

頭のいいお金の使い方
午堂 登紀雄
日本実業出版社
2009-02-17