とある三十路研究職の実験ノート

とある民間企業の研究開発者。管理職突入手前の30代。日々のアレコレを思うがままに綴ります。時々マスターズ陸上(短距離)。

2021年09月

僕のいる研究所には、同期が2人いる。1人は1年早く昇級した「デキる」人材。もう1人の同期は、この前僕と同じタイミングで昇級した。同じ職場で働いているから分かるが、同じタイミングで昇進した彼も、ものすごくデキる。周りを見る目がすごい。サラッとモチベーションを挙 ...

自動車業界は殆どの化学メーカーと切っても切り離せなく、付き合いが無い会社の方が少ない。自動車業界の動向を押さえておく、少なくとも興味を持っておくことは、メーカーの研究開発職にとって必須事項ともいえる(学生の皆さん、ここ試験に出ますよ)。ちょっと勉強してみ ...

昨日、英語のリスニングで成功体験をしたという記事を書いた(記事の内容はこちら)。その中身が陸上競技のトレーニングにも当てはめられそうだ、と感じ、しばらく思考を巡らせていた。閃いた事があったので以下に示す。-------僕は今まで、満遍なく鍛えて強くなろうとするア ...

先日、海外の顧客とwebミーティングをした。半年前にも同じ方々とミーティングをした。その時は、英語を聞き分けるのに精いっぱいで(しかも聞き分けきれなかった)、ただただ敗北感を感じた。今思い出しても苦い思い出だ。ところが今回は違った。普通についていけたのだ。話 ...

僕が修士課程のラボで学んだ事のうち、専門知識や技術的な腕前はほぼ全くといっていいほど役に立たなかったが、そのほかの面で役に立ったこともあった。そして「修士の時、ああしておけばよかったな」「ラボでこうしておけば後悔しなかっただろうに」と思う事が多々頭に浮か ...

僕の専門はグラフト重合という分野だ。グラフトとは「継ぎ枝」という意味で、幹となるポリマーに他のポリマーを枝葉の如くくっ付けていく。その中でもグラフト重合は、幹ポリマーを起点としてモノマーを重合させる→モノマーが連なったグラフト鎖を作ることを指す。僕は7年間 ...

僕の同僚は、細かいところをよく気にする。先日「ツブゲージ」という計測機器を使って、溶液の中に粒子がいないか見ていた。このツブゲージというやつはなかなか古典的な道具だ。30cm程度の鉄のカタマリで、表面にµm単位のスリットが引いてある。このスリットに溶液を垂らす ...

↑このページのトップヘ