この前、僕は新しい製品の規格値について、課長と1対1で話し合った。議題となった規格値は、品質保証に使われる値となるので、どうやって規格値の範囲を決めるかが重要となる。その日は30分ほど話し合い、「規格値の範囲は分子量を基に決めよう」「検討の具体的な進め方は、 ...
2021年08月
【社会人】研究開発で生きていて実感する3つの原則
僕が勤め人となり、研究開発という部門で働いて7年。それなりに力を伸ばそうと考え、取り組んできた...と自分では(厚顔無恥ながら)思うところもある。この期間を通して「これは力を伸ばそうとする人の人生における原則ではないか」と感じる点が3つばかり出てきた。自分勝手 ...
【日常】とある三十路研究職のお財布事情
この前、昇進試験を受けた。受かれば主任になる。給料が今より3万円ほどアップする。入ってくるお金が増えるのは嬉しい。ただ、生活水準をそこまで上げたくない、という気持ちもある。僕の収入は、同年代の他職種と比較すると少ない方だと思う。今の収入は、額面で約27万円、 ...
【研究開発】研究者的根性論
僕の部署には、ブラックと名高い部署から異動してきた同期がいる。その部署のブラックさは、当社の研究開発員なら誰でも知っている。納期が異常に厳しい、サビ残寝泊り当たり前、トップの上司がパワハラし放題...と枚挙にいとまがない。人が辞めすぎて、本社の上層部の間で問 ...
【研究開発】実験は外野のヤジが思った以上に大切だった話
この前、他チームの実験室にお邪魔して実験をした。僕が担当する案件は、そのチームとの共同のものだ。僕の実験室には実験を進める設備がなかったため、借りに行ったのだ。フラスコをセッティングし、処方通りに薬剤を添加していった。しかし(案の定?)、途中からフラスコ ...
【研究】熱量のある人と語り合う大切さ
今日、僕は他チームと合同で、新しく使う薬品の安全教育を受けた。当社では、使用実績のない薬品を使う際、SDSを読み合わせて危険性を確認する必要がある。安全対策としてメーカーの研究所なんかでは広く行われている。正直言って面倒くさい部分もある。この安全教育が終盤に ...
【就活】先輩社員は「壁を乗り越えた強者」だという事実
メディアで取り上げられるのは、大半が「壁を越えた猛者」だ。記者が向かうであろう場所に居る、という時点で、既に何重もの障壁をクリアできている。故に強者の意見しか出てこない。我々が見るべき(見たい)のは、その下に累々と重なる凡人の屍である...。この話を聞いたと ...
【雑話】部数計算の利点
部数計算、というものをご存じだろうか。部数計算とは、主にゴムや樹脂を扱う分野で用いられる計算方法(単位)で、原料の中心となる樹脂を100とした際の他の材料のの配合比を指す。例えば、ウレタンを配合したゴム基材を作るときは、ゴム100部に対してウレタン10部を入れる. ...
【企業の研究】本当に研究に心血を注ぐ人はいなかったという事実
僕の勤める研究所において、研究に心血を注いでいる人はいない。熱のあるディスカッションが無い...というのがそう思う根拠の1つ。〆切や納期に迫られて熱っぽさが出てくる議論はあるが、「純粋に良いモノを創りたい」「この製品の機構を解明したい」...そういった類の話は出 ...
【研究開発】研究開発とは「誰かにあげるモノをつくる」仕事
僕が研究所の実験室で作るサンプルの9割以上は、誰かに提出することを前提としたものだ。大抵、その「誰か」は得意先のお客さんだ。僕はいわゆる「川上メーカー」として、素材を作り、川下のメーカーさんに販売している。川下メーカーの研究員の方々から「○○を解決できる素 ...