とある三十路研究職の実験ノート

とある民間企業の研究開発者。管理職突入手前の30代。日々のアレコレを思うがままに綴ります。時々マスターズ陸上(短距離)。

2020年10月

企業の研究開発職で重要となる能力の1つが「調整力」だ。雑談力、ともいえる。具体的に言うと「住む世界が違う人々と、初対面から当たり障りなく交流できて、程よく引き締まった印象を抱いてもらえる力」。なんとも長ったらしくなってしまったが、とっても大事な力であり、僕 ...

この数週間、またしても怒涛の仕事量(当社比)だった。前に述べたとおり、R&Dは暇と忙しさが交互にやってくる。それも規則正しく。...というわけで、忙しさの波が去った今は、(比較的)暇だ。だからブログを書けるだけの心的余裕がある。怒涛の数週間も、終わってみると「 ...

外側の知識をあえて遠ざけることで、目の前の現象から多くを引き出す事ができうる。僕は今、新しいコンセプトの製品を形にしている最中だ。新しいだけに先行研究がない。近しい研究結果も皆無で、正直なところ、外部の知識を参考にしたいが参考のしようがない。具体的に僕が ...

僕の会社では、樹脂を使った水系製品を作っている。水系製品とは、これまで有機溶剤を使っていたのを水に代替した製品のことだ(読んで字のごとく!)一見するととてもエコだ。地球環境に優しい。気がする。僕も今の会社に入るまでは、「水系化=エコ!」と思い込んでいた。 ...

研究開発は"何においても事実を客観的に扱う"集団だと思われがちだが、案外そうでもない。他の職場と同じだけ、あるいはそれ以上に、振る舞いがモノを言う。研究開発者もつまるところ、ただの一人の人間であり、ヒトであり、humanなのだ。僕自身を1点の観察対象としてみる。 ...

↑このページのトップヘ