企業のR&Dではどのような頭の使い方をするのか。一言で言い表すのはとても難しい。なので、箇条書きにしてみた。少しでも雰囲気が伝わってくれれば幸いだ。企業の研究開発においては、・とても"初歩的な"科学的知見をベースにして・慣れれば中学生でもできるレベルの簡単な実 ...
2020年09月
JTC(Japanese Traditional Company)で生き残るための「図太さ」
忙しさの波がようやく去ってくれそうで、ほっと一息ついている。僕は忙しくなるとブログの更新が止まる。仕事に集中したいためだ。何が言いたいかというと、ここ1~2週間は、忙しさがピークだった。そして、この忙しさの中、発見したことがある。それは、僕の一番メンタルを削 ...
【信用】実験系の研究者は「消耗品の補充」だけは手を抜いてはいけない
断言しよう。消耗品の補充だけは、何よりも優先して、きちんとやるべきだ。僕の研究所では、色々な資材を消耗品として使っている。有機溶剤を使用するため、ゴム製の保護手袋を使い捨てしている。溶剤の計量にはプラ製のカップを使うが、コンタミを防ぐため使い捨てだ。他に ...
僕の同僚"ビーンさん"のお話
僕は職場の人間関係にすごく恵まれている。僕の勤める研究所は少人数のチームが実働単位になっている。大体、各チーム3~5人程度だろうか。チーム員の方々には、本当にお世話になりっぱなしだ。特に、僕より10歳年上の方(Mr.ビーンにそっくりなので、以下ビーンさんと略す) ...
【研究】結果が出ない時にまず疑うべきは"自らの実験手腕の拙さ"だ
実験結果のデータが予想と異なる場合、必ずといっていいほど"実験系に物理的な要因が潜んで"いる。数週間前、お客さんから「ある製品のサンプルが欲しい」と言われ、ラボで有機合成をかけた。その製品は10年前から存在していて、分子量や粘度など細かな数値が厳密に決まって ...
【研究開発】いい方向に転ぶ時はいつも、ちょっとだけ手数を増やした時
暇な時に「もう1つやっとくか」と戯れでやった事が、今になってすごい勢いで活かされている。僕は今、新規の案件を手掛けている。顧客から環境対応型の製品の要望があり、製品の中の環境汚染物質(これ以上詳しく書くと身バレするのでご勘弁)を減らした改良品を作った。1か ...
R&Dの"個人行動が許されやすい"ところが、僕は好きだ
研究開発で好きな点の1つは、個人行動が許されやすいところだ。僕が働く研究所では、上司が部下の居所を把握する"束縛"が少ない。部屋を離れる際に「○○へ行きます」と逐一告げる必要はないし、個人にPHSが配られることもない。行先を示すマグネットはあるが、必ずしも機能 ...
【反省】副業はR&Dにおいて不可欠な"眼"を曇らせる
僕は副業を考えると、途端にモノを見る目が曇ることに気付いた。僕は趣味で英語の勉強をしている。...趣味と言いつつ、毎日ルーチンを組んで勉強し、より良い勉強方法を模索している。平日でも1時間弱、休日は2時間は英語に取り組んでいる。人よりは多少時間をかけてやってい ...
【R&Dのナゾ】研究の知見化は、本当に&どこまで会社の役に立つのか?
研究レポートを残し、社内に知見を残すことに、果たしてどこまでの意味があるのか?僕は文章を書くのが好きで、自分がやった研究を逐一レポート化してまとめている。一応断っておくが、これは趣味ではなく、研究レポートは社内制度として存在している。れっきとした"業務"で ...
【R&Dの転職】マニュアル化された研究開発に感じる"さびしさ"
3つ下の後輩が有休消化に入った。彼は優秀だった。研究活動に前向きで、セミナーにも積極的に参加し、得た知見を自社の研究に取り入れようと頑張っていた。抱えている案件がいくつもあり、入社4年目にしてプロジェクトの中核を担っていた。そして持ち前のパワフルな元気で、 ...