今回はメールで頂いたご質問への回答です。
質問内容
企業の研究開発は応用利用がメインな印象ですが、大学の基礎研究とは大きく異なりますか?
また、課題への対応力は原理の理解や基礎的な知識、ノウハウが必要だと思いますが、そのあたりはどのように鍛えていますか?
以下、私の回答内容になります。
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基礎研究と大きく異なる点は、メカニズムを明らかにする必要が無いということです。
極論、「お客様を満足させる良いモノが作れればそれで良い」のです。
メカニズムは「ざっくりとこんなものだろう」のレベルで把握する必要はありますが、細部の追求や再現性の確認などを行うコスト(時間、労力、資金…)があれば新製品開発に回す感じですね。
仰る通り、基礎的な科学の知識と理解があれば、どんな課題にも最適解を見出せます。
私はまだまだ勉強の身ですが、日々の実権に丁寧に取り組み、疑問点を1つ1つ潰していく過程で自然と「科学」が身につくと感じています。
(回答終わり)
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企業に所属する以上、「研究者としての自分」よりも「会社員としての自分」が優先されます。
会社員として成すべき事は、できるだけ直接的な社会貢献です。
なので極論してしまうと、今すぐ世の人々の役に立たないであろう研究は「仕事」と見なされない事すらあります。
このことは、裏を返せば「裏付けを取らずともどんどん前へ進める」ということです。
手がけている製品がすごいスピードでグレードアップされていくのは、なかなかの快感です。

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