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コントロールインとは、「トレーニングの最初から最後まで、あらかじめ決めた強度を保ち続ける」こと。
オールアウトの対概念のようなもの、とtwitterでチラッと目にしたのがきっかけで取り入れることにした。
コントロールインすることで、以下の2つのメリットがあると感じている。
メリット①:やったことをきちんと振り返ることができる
メリット②:着実にレベルアップできる
トレーニングの途中で熱が入ってくることはよくある。
僕自身、とりあえずメニューをこなし始めて「今日は体が動くぞ」と気づくことは多い。
そこでメニューの設定を上げるのは大いに結構だと思う。
出し惜しみしてしまえば成長は無いとも考えている。
しかし、「高い設定をクリアするために、気力を振り絞る」となると、話は違ってくる。
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気力を振り絞ってしまうと、設定の山を越えることに全神経が注がれてしまう。
すると、1つ1つの細かな動き・身体の反応の度合い、そういったものに意識が向かなくなる。
その結果、後からトレーニングの内容を振り返ることが難しくなる。
要は「やっただけ」に陥ってしまうのだ。
一方、コントロールインを意識すると、トレーニングを実施した際の状況が記憶に残っているので、やったことをきちんと振り返って分析できる→次につなげられる。
これがメリット①だ。
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また、気力を振り絞ってしまうと、トレーニング結果の再現性が取りづらくなる。
トレーニングとは、「今の自分が持つ『力の土台』にアプローチし、伸ばしていく」ためのものだ。
土台を伸ばす=再現性を高めることがカギであり、再現性が取れないトレーニングはトレーニングと言いにくい。
ここで、気力という不安定なファクターで土台の力をドーピングしてしまうと、次に同じ力を出せるかが分からなくなってしまう。
思うに、気力を使うことは1つの「技術」であり、気力を振り絞って頑張りぬくことは技術練=プラクティス寄りなのではないか。
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オールアウトは一つの技術であり甘えでもある、と考えている。
練習でオールアウトすると、確かにレースでの粘りは段違いに良くなった。
苦しい局面でもペースアップできるし、ラストの直線でギアが自然と上がるようになった。
しかし、トレーニングの段階でオールアウトしても、シーズンインした時にもっと強くなったかといえば、そうはならなかった。
何回も味わう苦しさに嫌気がさしてしまい、レース本番で「出し切る」ことが段々できなくなってきた。
いったん「気力を出し切れる」ところまで到達したならば、それ以上オールアウトしても得られるものは少ない。
また、勢いに任せて設定をクリアするのは、ある意味楽だ。
トレーニング負荷が与える苦しみを、気力の勢いでごまかすことができてしまうから。
しかし、そこであえて負荷をじっくりと味わうことで、力の土台にしっかり手が届くようになる。
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自転車トレーニングでは、コントロールインを強く意識している。
がむしゃらに頑張っていたころよりも伸びが良いことに驚いている。
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