とある三十路研究職の実験ノート

とある民間企業の研究開発者。管理職突入手前の30代。日々のアレコレを思うがままに綴ります。時々マスターズ陸上(短距離)。

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僕は1か月前に今の部署に異動した。その異動先で初めて任された案件は、5年間継続されているものだった。「これだけ続いているのだから、関わっている人はみなベテランなんだろう」と思い、検討の方針について特に疑問を持つこともなかった。他社の製品がどんな代物でどのよ ...

僕は1月1日付で異動となった。異動先は同じ研究所の違う研究室。所内異動というやつで、勤務地は変わらず元のままだ。研究内容は大きく変わり、これまでは樹脂関係だったが、今は生物関係を手広くやることとなった。期待されている役割も、どうやら変わったようで、今の上司 ...

僕は今年(正確には去年)、ボーナスの評定を落とされた。当社の評定は「能力査定」と「勤務態度」の2つの項目からなる。僕は能力査定の方はそれなりだったが、勤務態度が良くなかった、と所長から直々に告げられた。僕が今いる課の課長が「素行不良」と判断し、その通りに事が ...

僕のキャリアは、ゼネラリストかスペシャリストかと問われれば、間違いなくスペシャリストに区分される。決して僕が一流の専門家だと言いたいわけではない。あくまで所属した部署の数の話だ。(スペシャリストという言葉をを技術の精度的な観点で使うなら、僕は間違いなくス ...

数ヶ月前に、僕の職場に中途入社の社員が入ってきた。仕事ができない僕自身を棚に上げて物を申すと、端的に言ってひどい。ひどさを醸し出す原因は種々あるのだが(書き始めると愚痴のオンパレードになるのでここでは書かない)、一番の原因は「自分の思い通りにやろうとする ...

僕は今扱っている素材に関して全くの未経験・未学習でこの研究所に飛び込んだ。僕の学生時代の専攻は植物学と分子生物学。それに対して、入社時の配属先は高分子・ポリマー材料を扱う研究室だった。研修では扱う素材に関する基本的な化学は教わったものの、要した時間は合計 ...

僕の専門は調査業務...ということになっている。僕は2年ほど前に「社内副業」とやらに申し込み、副業先の部署で新規業務の題材を1年かけて探すことになった。結局は有用なモノを見つけ出すことはできなかったのだけど、その過程で様々な調べ事も担当させていただき、なぜか上 ...

○同僚の報告内容への意見内容が評定されていた事実を知る「ミーティングの資料作っといてね。資料内容も出した意見も評定内容なので」↑の言葉は、兼務先の課長から先日言われたことだ。...僕は新規用途探索係として、複数の研究室(部署)を兼務している。今まで所属してい ...

僕は公害防止の大気一種を受けて、めでたく不合格となった。問題を解いていて「あ、これ落ちたな」と明確に分かるレベルの完敗で、これまでの取り組みの穴も分かり有意義な敗北だった。今回は後世の受験者へのアドバイスも兼ねて、「何がダメだったのか」を考察したいと思う ...

当社では、各研究拠点が各々の成果を持ち寄って発表する「成果発表会」が年に2回開催される。会場は本社だが、各拠点へはWEBで配信され、当研究所では会議室にスクリーンで投影して公聴することとなっている。この公聴、義務である。総合職(大卒)は基本的に最初から最後ま ...

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